蹴球探訪
フロンターレと陸前高田市
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(3月16日)
【プロ野球】ヤ−広でコリジョンルール初適用 本塁クロスプレー、アウトがセーフに2016年3月16日 紙面から
◇広島8−1ヤクルト広島は先発の一角を担う福井が6イニングを投げ4安打1失点。多彩な球種でカウントを整え、安定していた。打線は4度の盗塁を企てるなど積極的に仕掛けた。ヤクルトは投手陣が計11四死球。先発候補の館山は4イニングを4失点で不安を残した。 今季から導入されたコリジョン(衝突)ルールが、初めて実戦で適用された。2回2死一、二塁で広島の会沢が左前打を放ち、二塁走者の松山が本塁へ突入。ヤクルトの中村と本塁でクロスプレーとなり一度はアウトと判定されたが、リプレー判定でセーフに覆った。 左翼の山崎からの送球が三塁側にそれ、返球をはじいた中村が前にこぼした球を拾ってタッチに行った。このときに右足で走路をふさぐ形となり、ブロックと見なされた。 責任審判の森二塁塁審は「最初の位置は(送球の流れで)やむを得ない(のでアウトだ)が、落球後は、あの行為(ブロック)がなければ点が入っていたという判断」と説明。中村は「今回は僕が送球を落としたのが悪い。手でタッチするのを心掛けているが、とっさのプレーなので難しい」と反省していた。 中村には警告が与えられ、1試合で2度取られれば退場になる。真中監督は「ブロックと取られてても仕方ないプレーだが、流れの中のこと。セーフになるのは仕方ないが、故意ではなくても警告を受け、退場まであるというのは厳しい」と厳しい表情だった。 ただ、「違反者には警告が与えられる」という運用ルールを監督、コーチ、選手は誰も知らなかった。NPBは「お伝えしている」と言うが、野球協約に記載はなく、近日中に配布されるアグリーメントにも2度の警告で退場とは明記されていない。真中監督が「僕の確認不足かもしれないが、キャンプで1カ月間話し合ってきた審判からも、警告の説明はなかった」と首をかしげるなど、新ルールの周知徹底に疑問が残る。 (竹村和佳子) PR情報
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