さらに、ユーザーが毎日アプリを使うために生活の事故管理支援機能も揃えており。健康的な生活習慣を身につけることで、予後の改善に効果があるかも検証するとのこと。アプリは最長で5年間にわたって研究に利用されます。
食事の内容の記録となると、いちいちデータを入力するのが面倒です。そこでClucoNoteでは画像認識技術を使用して、カメラで撮影した食事の写真からデータベースを検索し料理名、カロリーを自動入力する機能を搭載。その他の基礎的データも HealthKit から自動取得できるものを最大限活用しており、ユーザーが何かを入力するという手間はほとんどないとのこと。
先天的にインスリン分泌に問題が発生する1型糖尿病と異なり、日頃の食生活や運動不足の蓄積が引き金となる2型糖尿病は、軽いうちは患者本人にハッキリとした症状が現れるわけではありません。このため糖尿病と判明してもズルズルと従来の生活を続けてしまう患者も多いとされます。
まだ大丈夫と思っていても、生活をどこかでしっかりと改めなければ糖尿病はいつの間か進行ていきます。喉が渇きやすくなる、体が疲れやすくなるという糖尿病の症状が出た頃にはかなり進行している状態なので、そうなる前に生活を改める工夫が必要です。
GlucoNote は糖尿病患者だけでなく予備軍の利用も考えられています。患者はもちろんむしろ予備軍と言われた人こそ、生活の改善と将来の治療方法の確立に貢献できるアプリとして、使ってみる価値があると言えるかもしれません。
GlucoNote の研究対象者は日本在住で20歳以上の2型糖尿病患者か、またはその予備軍と診断されたことがある人。アプリは無料で AppStore にてすでに公開中です。ドコモが関わるアプリですが、言うまでもなく au やソフトバンク、SIM フリーのiPhoneでも使えます。
ちなみに、GlucoNote はReseachKit を使っている関係からか iPhone 版のみでのリリースです。ただアップルは ReserchKit をオープンソース化しており、GitHubでソースコードも公開しています。また ReserchKit を利用しているかは不明ながら、Android 版の GlucoNote もリリースの予定があるとのこと。