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舛添都知事“大名視察”〈5泊20人〉「血税5000万円」の使い途 〈ロンドン徹底取材〉ホテル一泊40万! 往復ファーストで250万!

 投稿者:東京新報  投稿日:2016年 3月16日(水)05時45分43秒
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  舛添都知事“大名視察”〈5泊20人〉
「血税5000万円」の使い途 〈ロンドン徹底取材〉
ホテル一泊40万! 往復ファーストで250万!


〈都知事のロンドン・パリ出張費 20人5泊で5000万円〉
 そんな見出しが躍ったのは、三月八日付の産経新聞だ。記事によると、昨年十月二十七日から十一月二日まで、ロンドン・パリを視察した舛添要一・東京都知事の海外出張費が総額五千四十二万円であったという。いったい何に使ったのだろうか。

「外遊の主な目的はロンドンで行なわれていたラグビーW杯の視察ですが、随行の都職員を合わせると総勢二十名の大名視察でした。単純計算で一人当たり一日五十万円の血税が使われたことになる。今後、都議会で厳しく追及されるはずです」(都政担当記者)
 そこで小誌では、現地に記者を派遣、五千万円の血税の使い途を徹底的に調査した。
 まず取材で明らかになったのは、豪華な移動費と宿泊費だ。都知事が利用した航空チケットは、日本航空の往復約二百五十万円のファーストクラスだった。
「知事を除く十九名の職員のうち、七名の職員が往復百二十万円のビジネスクラス、残りの十二名は六十四万円のエコノミーチケット。飛行機代だけで計千八百万円以上かかっているのです。旅行代理店を通じて購入していますが、あまりにも高額すぎるのではないでしょうか」(同前)
 ホテルはどうか。
“インナーロンドン”と称されるロンドン中心部。“ビッグベン(国会議事堂)”やセントジェームズパークといったロンドンのランドマークが集中するエリアに、そのホテルはあった。
 ユニオンジャックがはためくオレンジ色の外壁が印象的な「コンラッド・ロンドン・セントジェームズ」。五つ星に輝くロンドン屈指の最高級ホテルとして知られている。
 舛添氏に用意されていたのは、最高級スイート。ちなみに前泊したパリの「インターコンチネンタル・パリ・ル・グラン」でもスイートに“ご宿泊”している。コンラッドのホテル関係者が内情を明かす。
「都知事側から当初ブッキングされていたのは、一泊約四十万円のプレジデンシャルスイートでした。さらにホテル側が舛添氏をVIPと認めて、値段は据え置きのまま最高級のペントハウスを用意しました。随行の職員も同じホテルに宿泊しています」
 同ホテルの最低価格帯の部屋に、小誌記者も宿泊してみた。室料は一泊二百四十四ポンド(約四万円)だ。
 室内に入ると、ガラスパネルに埋め込まれた四十二インチのテレビスクリーンが目に入る。柔らかいライトブラウンを基調とした木のドアやクローゼットを配置した室内は約四十五m?。バスルームは両手足を広げて寝そべることができるほどの広さだ。ここまで豪華な部屋に随行職員が泊まる必要があるのだろうか。
 神戸学院大学教授の上脇博之氏は苦言を呈す。
「都の条例によって定められた知事の一日あたりの宿泊費は四万二百円が上限であり、その十倍も高価な部屋に泊まっていることになります。例外規定が明確でなく、都知事は条例違反の可能性が出てきます」
 都庁の広報担当者は、「セキュリティの確保、要人との会見の際の格式、緊急連絡の設備などの条件を満たす複数のホテルから最も価格の低いものを選定している」と語る。
 コンラッドホテル内の高級レストラン「ブルーボア」では、豪華ディナーも楽しんでいた。
 舛添氏御一行を目撃したホールスタッフが語る。
「十人以上で日本語のメニューを和気藹々と見ていたことをよく覚えている。専属スタッフがサーブする八百ポンド(約十三万円)以上のプライベートルーム(個室)を使っていました。フィレ肉をシェアしたりワインを飲んで一人六十ポンド(約一万円)ぐらいだったと思います。朝食でも見かけました」
 東京都によると「飲食などの経費支出はない」とのことだが、自腹だとすると、ずいぶん豪気なものだ。
 肝心の出張の中味はどのようなものだったのか。
 ロンドンに到着した一行が向かった先は、ロンドンの中心部の「クイーンエリザベス二世カンファレンスセンター」。ここで森喜朗日本ラグビー協会名誉会長、遠藤利明五輪担当大臣らとともに、二〇一九年の日本大会をアピールするレセプションに出席した。

黒塗りの高級車を連ねて

「舛添氏は黒塗りの高級車を連ねて大勢でやってきたので目立ってました。まるで大臣のようでした。舛添氏は、W杯の開催予定地の首長を代表してスピーチしていました。秘書なのか、若い美女を従えた舛添氏は異常なくらい上機嫌で、イギリスのラグビー関係者など色んな人に英語で話しかけていました」(出席者)
 その後、舛添氏は、日英交流団体「ジャパンソサエティ」で東京五輪の遺産などをテーマに講演したが、これは舛添氏の働きかけで実現したイベントだという。
 団体の担当者が語る。
「ロンドンを訪問するにあたって、事前に『イベントを開かないか』と、舛添氏側から打診を受けました。ロンドン市長が訪日した直後だったこともあり、皆、興味があるのではと思い、応じました」
 この日はW杯の三位決定戦、さらに翌日には決勝戦を視察している。
 この問題が発覚した直後、舛添氏は周囲に「石原(慎太郎)さんや、猪瀬(直樹)さんと比べてほしいよ。オレだけ言われたら辛いよ」と漏らしていたというが――。
「石原氏や猪瀬氏が知事だったときよりも断然、頻度が高いのです。さらに随行の人数もかなり多い。また東京五輪招致という大きな目標があった石原氏に対して、舛添氏の場合、二〇二〇年の東京五輪に向けて世界にアピールするチャンスだと口では言いながら、外遊先はやや偏っています」(同前)
 舛添氏の豪華視察はこれに限ったことではない。一昨年二月の就任以来、外遊はロシア、ロンドン、韓国を各二回訪れるなどの計八回、経費は二億一千万円を超える。
 舛添氏は今回の視察における五千万円の使途は適切だったと考えているのか。
 小誌記者は舛添氏の自宅を訪ねたが、警備の警官が「やめてください」とインターホンも押させない厳戒態勢。それでも押そうとすると、たちまち所轄の警官が四人駈けつけて取り囲まれてしまった。
 東京都を通じて改めて回答を求めたが、回答期限を六時間超えても「調査中です」と繰り返すばかり。
 昨年、新国立競技場の建設費の一部を都が負担することが判明した際、舛添氏は下村博文文科相(当時)に「説明責任を果たせ」とタンカを切ったはずだ。
 その都民の血税を自身が派手に遣っておきながら、この体たらく。語るに落ちたというほかない。

「週刊文春」2016年3月24日号
 
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