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このブログでは、Google から開発者のみなさま向けの情報をいち早くお届けします。
Google Cloud Messaging: 現状のまとめ
2016年3月16日水曜日
[この記事は デベロッパー アドボケート、
Laurence Moroney
による Google Developers Blog の記事 "
Google Cloud Messaging: State of the Union
" を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。]
Google Cloud Messaging(GCM)は、複数種類のデバイスが混在する環境でのメッセージの送受信を実現する、シンプルで信頼性の高い基盤です。
Android 端末、iOS 端末、ウェブブラウザなど、さまざまなプラットフォームの端末に対して GCM が配信するメッセージの件数は、1 日当たり
1500 億件
を超えています。メッセージの送信にあたっては、次のような多彩なテクニックが応用されます。
デバイスの
均一化
。端末はすべて、一意の登録トークンを持っているので、これで区別します。アプリからデバイスにアクセスする場合、たとえば GCM を使って 1:1 のチャットを行うアプリを構築したとすると、端末を特定する場面でこのトークンを使います。
デバイスの
グループ化
。これによって、複数種類の端末を 1 つのグループとして扱うことができます。近頃のユーザーは 1 人で複数種類のデバイスを所有していることが多く、たとえば携帯電話とタブレット端末を同時に使うというのは、ごく一般的なシナリオです。GCM のデバイス グループを使うと、あるユーザーが所有するすべての端末にメッセージを送信できます。また必要に応じて、端末のどれかでメッセージを却下すると、他でも却下される機能をアプリに実装することもできます。
トピック
。これは、あるテーマに関心を持つユーザーをグループ化するものです。ユーザーが、あるトピックを購読するように端末を設定したとします。このとき、そのトピックに対してメッセージが送信されると、トピックを購読しているユーザーはそのメッセージを受信します。1 つのトピックを購読するユーザー数について、特に制限はないので、メッセージを送信する側は、そのメッセージを購読するユーザーの人数を意識する必要はありません。
このブログの配信
の際にも、ユーザー エクスペリエンスの向上を狙って、トピックを活用した優れたシナリオを複数採用しています。
メッセージ配信の
信頼性
については、Google 社内の調査によると、ほとんど(95%)の通知メッセージは、接続先のデバイスに 250 ms 以内に配信されていることが分かっています。ただし、ネットワーク接続は、携帯通信会社、ルーター、ローカルのネットワーク接続状況など、さまざまな要因の影響を受けます。実際に、帯域幅の費用を抑えるため、原則的に 1 日の中でごく限られた時間だけ携帯端末による通信を実行しているロケールも存在します。このシナリオに従う場合でも
、ユーザーはデータ通信をリアクティベートしたタイミングで通知を受信することができます。
GCM を使ったアプリの構築を支援するためのリソースは、これまでにも多数公開しています。サーバーと接続する Android アプリを PHP で構築する手順を段階を追って説明している、この
ビデオ
をご覧ください。また、GitHub の
このページ
では、オープンソースの「GCM Playground」を公開しています。これは Google Cloud Platform 上で稼働する、サーバーの実装のサンプルです。
また iOS ユーザーにもメッセージを届けられるように、クライアント側のコードを変更することなく既存の基盤を移行させ、iOS 端末に通知を送信する API を新たに公開しました。この新しい
バッチインポート API
は、APNs のデバイス トークンを iOS オーディエンスから集めて GCM にインポートし、GCM 経由で直ちに通知を送信するものです。さらに
InstanceID
API を使えば、APNs のデバイス トークンをインポートしてから、GCM トピックを購読しているユーザーに対し、関心グループの情報に基づいて、通知を効率的に拡散させることもできます。そしてこの場合も、クライアント側のコードへの変更は一切不要です。
このプラットフォームの拡大と進化は今後も継続します。新しい機能が順次追加される予定ですのでご期待ください。
Android および iOS 向けのクイックスタートなど、Google Cloud Messaging の詳細は、
こちら
をご覧ください。
Posted by
Yoshifumi Yamaguchi - Developer Relations Team
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