さてさて、母がはじめての確定申告に四苦八苦しているころ、小学1年生の長男は、はじめてのホワイトデーを迎えておりました。
って、まだホワイトデーの話してるのかよ、とか言わないの。てか言わせな〜い。
バレンタインに本命チョコ
バレンタインの夜にやってきたのは、保育園の頃から息子が淡い恋心を抱いている女の子。手作りチョコを持ってきてくれました。ひゃードキドキ。
「あ、ありがと」息子、照れてそっけない。
「ありがとー!これ作ったの?すごいね!!」母、でしゃばり。
「・・・」父、激しく動揺し無言。
女の子のお母さんにお礼のメールすると「本命チョコみたいだよ♡」とお返事がきました。うれしー、でもこれは息子には内緒だわ。
お返しは?小学校低学年の場合
さてさて、そうなると俄然、ホワイトデーへのプレッシャーを感じる母。小学生のお返しってどんなものかな?と調べてみました。
相場
だいたい300円〜500円ぐらいが相場のようです。
大人の世界じゃ、倍返しみたいな風潮もあるようですが、それはちょっとね。手作りのチョコだったので、300円ぐらいで考えてみようかしら。
何がいい?
クッキーやキャンディーなどのお菓子や、文房具など。ふむふむ。
モノより消えてなくなるもののほうがいいみたい。手作りチョコのお返しなら、手作りのクッキーやカップケーキもいいんじゃない?みたいな提案もありました。
手作りクッキーの思い出
ただねー、私のもう25年ぐらい前の思い出なんですがね。はじめて渡した本命チョコのお返しが、手作りクッキーだったんですよ。
小学校6年生の男子からもらった手作りクッキー。
微妙・・・
「手作りチョコ」っていう女子力全開にしたプレゼントのお返しが「手作りクッキー」って、女子の立つ瀬なしな感じ。
そして「あーお母さんと作ったんだろなー」っていう複雑な思い。
まぁね、昭和の小学生と違って、今は男の子がクッキングしても何らおかしくないし、ましてやまだ小学校1年生だからいいんでしょうけど。
でも、一生懸命手作りしてくれた女の子の気持ちを思うと、こっちも手作りで返すっていうのはなんか嫌だなーと。
息子が選んだものは
「ホワイトデーのお返しを買いに行こう」と、近くにあるハンドメイド作家さんたちの作品が集まるお店に行きました。
大手の雑貨屋さんより安価で、オリジナリティー溢れるものが揃ってます。
「自分のお金で買う!」と譲らない息子は「〇〇ちゃんとお母さんの分」といって貯金箱から200円を持っていきました。
「お母さんのはいらないよ」と言ったけど、お母さんにも買ってあげたかったようです。泣ける。
100円で1個ずつ買うつもりだったようですが、さすがに100円では選べなくて、女の子のお返しだけを選ぶことになりました。
一生懸命に商品を見て、値札を確認したりしながら選んだのは150円のヘアゴムでした。ピンクのお花がついたとてもかわいいゴム。
これにする!と嬉しそうにレジに向かっていき、ラッピングをしてもらいました。
相手を思いながら選ぶこと
息子と一緒に商品を見ながら「これは?」と私が提示するとことごとく却下されました。子供っぽいとか、そんなのしないと思うとか言って。
「こういうの欲しいかなぁ」と悩みながら手にとったりもしていました。
相手のことを思って、プレゼントを選ぶ
家族なら好きなもの、喜びそうなものってわかるけど、お友だちのはとっても難しかったと思います。ましてや女の子。
でもそうやって一生懸命、相手のことを考えてプレゼントを選ぶ姿に、とても愛おしくなりました。
ラッピングしている店員さんの手元をじーっと見ながら待つ息子。「もしかしてホワイトデー?絶対、喜ぶよ!」と声をかけて頂き、恥ずかしそうに笑いました。
まとめ
その後、焼き菓子屋さんへ行って150円ほどのクッキーを買いました。これは私が出しました。
もう「お母さんに買う」というのはすっかり忘れたようですが、息子とホワイトデーのお返しを選んだことは、何よりも嬉しいプレゼントとなりました。
ホワイトデーには女の子が家に遊びに来て、帰り際にお返しを渡しました。バレンタインの息子と同様にそっけない女の子でした。
でもきっと息子と同じに喜んでくれただろうなーと思います。