時間を我がものにするライフスタイル
ショーン・マクアードル川上
(企業コンサルタント)
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自分というフィルターで語ることの「緊張感」
――現在、「報道ステーション」のコメンテーターなど、多くのメディアで情報発信をされています。発信者としてどんなことに気をつけていますか。
ショーン 情報をたくさんの人に広く知ってもらうときは、単に情報を右から左へ流すメッセンジャーであってはなりません。バイアスがかかり過ぎていたり、あるイデオロギーに偏り過ぎていたりしてもいけない。番組を観ている人にとって、どう“ため"になるのか。そのために中立性、客観性を重視し、自分というフィルターを通して話すようにしています。それだけに現場では常に試されているような緊張感がありますが、それこそメディアで語ることの厳しさだと思っています。
――本業である経営コンサルタントの経験は活かされていますか。
ショーン 私はこれまで経営コンサルタントとして企業の戦略立案のほか、経営者と一緒になって戦略をつくりこむ仕事に携わってきました。しかし私の仕事は戦略をつくるだけでは終わりません。あらゆる問題を解決するために、具体的にどう解決していくかという思考を大事にしています。
ニュースについても同様に、例えば災害対策なら、どのようにすれば継続的に計画が実行されるのか。困っている人が「たくさん」ではなく、「何%」いるのかといった正確なコメントを心掛けるようにしています。そのために出演前には必ず本数冊分に当たる資料に目を通し、的確なコメントができるよう努力しています。
――TV以外のコンサルタント業で気をつけていることはありますか。
ショーン 例えば大規模な講演やセミナーでは、どんなに手間がかかっても「私に何を話してほしいのか」「聴き手は何に興味があるのか」について、徹底的にアンケートをとってもらって、多くの方々の要望に応えるように話しています。それは100人であろうが、1000人であろうが変わりません。むろん大枠としては聴き手の最大公約数的な関心事について話しますが、3分の1はアンケートで聴いた個別質問について必ず答えていくスタイルをとっています。
――情報発信者として、よりクリエイティブに伝える術は?
ショーン 秒単位でリアクションを求められるニュース番組では、コメントをコンパクトにしなければ視聴者には伝わりません。メディアで内容を印象付けるための短い言葉を「サウンド・バイト」と言いますが、ある事象を一言にすると何なのか、その言葉に興味を持ってくれたら話す、というテクニックがあります。これは、ヘッドラインがあって、それが面白そうならディテールに入るという英語の論理構造がもとになっているのですが、私は普段のコミュニケーションでも「見出し」「ワード」、そしてこの「サウンド・バイト」を意識するようにしています。
オンとオフの切り替え。緊張からリラックスへ
――とてもお忙しい毎日だと思います。休日はどう過ごされていますか。
ショーン 私の場合、まず“休日をつくる"ところから始めなければなりません(笑)。というのも、平日は、定期的なメディア出演のほか、クライアントミーティングや講演、セミナーなどが入っており、夜も深夜までコンサルの資料づくりに長い時間を使いますから。プライベートの時間はほとんどありません。週末も仕事がありますから、一日丸ごと休める日はほとんどないのが現状です。
ですから、休日を仕事と同じプライオリティでつくらなければ休めない。例えば、休日のランニングと重要な役員会議を同じプライオリティでタイムマネジメントしなければならなくて。そうしてスケジュールのやり繰りをしても、休めるのは日曜の夕方から月曜の午前中まで、といった感じです。
――その限られた時間を、例えばどう使いますか。
思い切ってクルマでどこかへ外出するのはとてもいいやり方なんです。クルマの運転で集中力を高め、聴覚、視覚、すべての神経がフル稼働している状態ができたあと、滞在先のホテルで本を読むという流れが、私にとってリラックスへの切り替えになるんです。緊張と緩和というか。
――クルマを使った休日の過ごし方だとどのようなものに?
ショーン 一人で過ごすときは、もう東京から離れることさえできれば、それでいい(笑)。そうしたオンとオフの切り替えのために、自宅から横浜のみなとみらいまでただ往復するだけということもよくあります。少し頭を冷やしたいときとか。大黒ふ頭あたりがいいですね。
アウトドアでは、サーフィンに行ったり、小さいですがヨットに友人と乗ったりして、自然との一体感を楽しんでいます。ヨットで三崎港から湘南のほうに向かっていくと、ずっと一切何もない大海原が広がる瞬間に出会える。この瞬間はたまりませんね。ほかにも千葉や軽井沢まで足を延ばすときもあります。仲間と過ごすことも多いので、クルマは欠かせませんね。
給電機能がクルマの将来を変える
――今回、アウトランダーPHEVに試乗されました。
ショーン 自分が動かしているというレスポンシブネスをすごく感じましたね。打てば響く感覚を味わえる。自分がほんの少しカーブを切ったときのアクションに対して、人間の本能に響く心地よさでリアクションを返してくれるのです。
また、ガソリンを電気で補うハイブリッドとは異なり、電気をガソリンで補うという発想が非常に面白いですね。電気だけで、こうした心地よい走行性を実現させたことは驚きです。
――どういう人に似合うでしょうか。
ショーン 30~40代は、自分に合ったクルマという意味で、昔から持っていた憧れを少し追い求めてもいい気がしますね。会社で責任ある地位についていく中で、若い頃にやれなかったことを少しずつやり始めてもいい年齢です。かつてSUVといえば4WDのイメージでしたが、今はドレッシーでタウンカーとしても使える。シティホテルの正面玄関に乗り付けても、何もおかしくはありません。
その意味で、単にユーティリティが高いというよりは、上質なユーティリティがあるように思います。クルージングデートで彼女を迎えにいくときや、サーフィンに行って車内が砂まみれになっても、または森林の中を木漏れ陽を浴びながら走っていても格好がつくクルマ。まさに、クリエイティビティがあって、遊び心のある大人に似合うという印象でしょうか。
――楽しみの幅が広がると?
ショーン ゴルフで言えば、どこでも使える7番アイアン。どこにでも連れて行ける。私は多くのユーティリティをもったクルマが好きなのです。よくシチュエーションを選ぶクルマがありますよね、でもこのクルマにはそれがない。自分の自己表現だけにこだわるというよりも、友達を乗せてどこまでも遠くに行けるし、一人で乗ってもドライブを楽しめるところがいいですね。
心地よかった走行性、電気が中心の経済性に加え、自らのエンジンで発電し、電気を供給できる給電機能も備えている。それだけに今後、クルマに乗ることの可能性を広げてくれるでしょうね。
――可能性で言えば、とくに「給電能力」は一般家庭の消費電力の最大で10日分くらい賄えると言われています。
ショーン 「クルマが新しい何かになる」という転換点になるかもしれないと思っています。クルマ自体が移動手段だけではなく、発電装置や蓄電装置、送電装置にもなるターミナルとして考えると、その使い勝手たるや想像を超えるものがあります。
私も実際に見たのですが、米国では走行中の道路から充電したり、ショッピングセンターの駐車場で、非接触で充電したりする実験も行われています。しかも、そのデータをビッグデータとして集めて、マーケティングに活用するという構想もある。
もしクルマが本格的にスマートグリッドの世界に組み込まれれば、クルマの世界は変わっていく。PHEVというのは、その先端の位置にいると言えるかもしれません。
(撮影:今祥雄)
ショーンKさんのPHEV LIFEムービーを公開中
ショーンさんが休日に〈PHEV〉を駆る。超多忙な毎日を過ごす彼にとって、クルマは重要なツールのひとつ。アウトランダーPHEVが与えてくれる先進性を、彼はどう使い、どう感じたのだろうか?実際に体験してもらったその場所には、ライフスタイルを豊かにするという、もっと先だったはずの未来があったようだ。
What is PHEV LIFE
新型アウトランダーPHEVは、デザイン・性能が大幅にグレードアップ。SUV×PHEVによる電気の力は、所有する歓び、走る歓び、そして停まっている時でも電気が使えるという新たな価値を提供する。今手に入る“未来のクルマ”は、きっとあなたのライフスタイルの可能性を広げてくれるだろう。
メーカー希望小売価格4,233,600円(消費税抜価格3,920,000円)
全長/全幅/全高(mm)4695 / 1800 / 1710/ホイールベース(mm)2670 トレッド前 / 後(mm)1540/1540最低地上高(mm)190。燃料消費率JC08モード(国土交通省審査値)ハイブリッド燃料消費率(km/L)20.2。充電電力使用時走行距離(プラグインレンジ、国土交通省審査値)(km)60.8。主要燃費向上対策可変バルブタイミング機構、プラグインハイブリッドシステム、アイドリングストップ装置、電動パワーステアリング