安倍晋三首相は16日朝、首相官邸で世界経済の先行きを点検する「国際金融経済分析会合」の初会合を開いた。初回はノーベル経済学賞を受賞したジョセフ・スティグリッツ米コロンビア大教授を招いた。スティグリッツ氏は世界経済は低迷しており「2016年はより弱くなるだろう」との見解を示した。会合後、首相と個別に会談し「現在のタイミングでは(2017年4月に)消費税を引き上げるべきではない」と提言した。
スティグリッツ氏が首相官邸で記者団に説明した。
首相は分析会合の冒頭で「5月末の主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)の議長の責任を果たすため、率直な意見交換をしたい。アベノミクスについてどしどし意見を頂きたい」とあいさつした。