【レポート】

「男性経験」が多い女性に潜む病気のリスクとは

1 たった1回の行為でも子宮頸がんのリスクはある

エフスタイル  [2016/03/16]
  • <<
  • <

1/2

セックスの回数の多さはどんな病気のリスクを高めるのでしょうか?

世間一般に、セックスの経験が豊富な女性は、子宮頸(けい)がんやSTD(性感染症)になりやすいというイメージがあるようです。実際のところはどうなのでしょうか。今回は、「セックスの回数の多さ」と病気に関する気になる疑問を検証します。

子宮頸がんの原因は「HPV感染」

子宮頸がんの原因には、HPV(ヒトパピローマウィルス)というウイルスが関係していると言われています。HPVには約100種類の型があり、そのうち数種類の「ハイリスク型」と呼ばれるウイルスに感染すると、子宮頸がんを発症するリスクが高く、それとは別の数種類が、STDの一つである尖圭(せんけい)コンジローマの原因になることが分かっています。

このHPVは主にセックスを介して感染するため、「セックスの経験が豊富な女性が子宮頸がんになりやすい」と言われることがありますが、この噂(うわさ)には誤解があります。

男性経験の豊富さは関係ない

注意したいポイントは、HPVに感染したからと言って必ず子宮頸がんを発症するわけではないということ。HPV自体はよくあるウイルスで、セックス経験のある女性の約80%は、一生のうちに一度は感染すると言われているほど。しかしHPVに感染しても、ほとんどの場合、体の持つ免疫力のおかげで自然に消えてしまいます。感染者のうち、感染が持続するのは10%程度で、そのうちがんに進行するのは1~2%程度と言われています。

確かに、セックスを経験した年齢が早く、不特定多数の人とセックスをしている女性は、HPVに感染するリスクや感染が持続するリスクは高いと言えます。しかし、感染からがんに進行するリスクが高いとは言えません。セックスを一度でも経験したことがある女性なら誰でも子宮頸がんにかかるリスクがある、ということを覚えておきましょう。

  • <<
  • <

1/2

インデックス

目次
(1) たった1回の行為でも子宮頸がんのリスクはある
(2) 不特定多数との無防備な行為は性感染症のリスク大!
関連キーワード

特別企画 PR

人気記事

一覧

イチオシ記事

新着記事

【特別企画】プログラミング不要の自作スマホアプリで身近な問題を自ら解決! 千歳科学技術大学 情報デザイン学に潜入
[09:00 3/16] 企業IT
最後の昼ドラ『嵐の涙』がクランクアップ、佐藤江梨子は涙をこらえ感謝
[08:47 3/16] エンタメ
危険性知っても生活習慣変わらず - 病気の遺伝子検査
[08:35 3/16] 共同通信
EMC、ハイパーコンバージドインフラの「VCE VxRail Appliance」を提供開始
[08:30 3/16] 企業IT
イタリア代表のコンテ監督、ユーロ後の退任が決定…チェルシー行きか
[08:02 3/16] ライフ

特別企画 PR