元々アニメを見る習慣がなく、インターネットを2004年に導入して以来(遅い)、周囲の声を理解するためにアニメを見るようになった。
自分にとってアニメというものは映画や漫画、小説と並ぶ作品群の一つでしかない。
アニオタではないけど普通に見ているし、作品の好き嫌いもやっぱりある。だからといって入れこむことはない。
そんな理由から、自分の好きな作品がけなされるといい気はしないけど、自尊心を傷つけられるほどの問題には発展しない。
漫画・小説・アニメ作品と見渡して思うのは、アニメ作品はよくも悪くも凝縮しようとする方向性が強いこと。
一方向性に特化して、ある程度の入り口以外はわかりにくくなってきているように感じる。ただし萌えアニメのことはよく知らない。
その代わりに政治思想や宗教の問題提起など、小説漫画世界でやられていたことがやっとアニメ世界で黎明期を迎えている気がする。
ガンダム・エヴァという巨塔はあったけど、社会と宗教を盛り込んだものは2000年前期にはそう多くない。
特に思想面で顕著なガッチャマンクラウズのような変態作品は最近の時代がもたらしものだろう。
で、他の世界と比べて思うことは、これから更に細分化が進むのではないかということ。
小説や漫画が供給過多になって細分化したように、黎明期後は細分化して収束してゆくのが常。
だからここ10年の作品は自分のようなご新規にはとてもよい作品群だったし、
これからアニメを見てみようと思う人はここ10年を抑えておけばいいと思う。