1年の学級経営はGW明けまでで決まる!4月の過ごし方

      2016/03/16

PP_onomichiyoake

こんばんは。まつもとたまです。

 

 

野中信行先生が提言する、「3・7・30の法則」って知っていますか?

それまで学級開きって、最初の3日間が勝負みたいに言われていたところがある。

それを、「30日までは気が抜けないよ」と提言したのが野中先生だ。

 

ちなみに、若手教師に野中先生の本は本当におススメだ。

小学校の教師になってどれを買おうか迷ったら、とりあえず野中先生の本を買ってみたらいいと思う。

 

さて、最初の30日間、つまり最初の1ヶ月は、学級開きの仕上げの時期だ。

何をしていけば良いのか、見ていこう。

 

 

30日間で、何をする?

 

実は、がっつり指導すべきことは、最初の一週間でほぼ終えている。

担任のスタンスも示しているはずだ。

子ども達をたくさん褒めることを意識しつつ、ダメなものはダメで厳しい指導もしているはずだ。

そのくらい、最初の1週間は密度が濃く、そして重要だ。

 

そして、担任の値踏みをする子ども達の気持ちも、始まって1ヶ月ほど経つとかなり薄れてくる。

値踏みの期間はもう終わったとも言える。

 

でも、あえて30日の提言があるのはなぜだろう。

 

 

考えるに、30日間でしなければならないことは3つだ。

一つ目は、指導の定着を図ること。

二つ目は、手を放すこと。

三つ目は、子ども達一人ひとりとの関係をどんどん作ること。

これらが、始まって1ヶ月で必要なことなんじゃないかと思うのだ。

 

 

1 指導の定着を図ろう、しつこく、何度でも。

 

定着に1ヶ月もかかるの?

 

さて、GWまでは、授業を粛々としつつ、当番などの活動を定着させていくことになる。

 

定着については、一週間の記事でも書いたのだが、それとどう違うのか。

始まって一週間の定着は、指導の繰り返しだ。

最初の指導だけでは、理解出来なかった子どもがいる。

そういった子どもに、何度でも教えるのが最初の一週間だ。

全員に理解させることを重視した指導と言っても良い。

 

次に、30日間の定着とは何か。

全員が当たり前に、滞りなく仕事をし、学級が円滑に運営されるための指導をすること、これだと言える。

スムーズな運営を目指した指導と言えると思う。

 

担任がたとえ休んでも学級がうまく運営されるように、それぞれの仕事とそのチェック体制がうまく運用され、それらが1日の流れの中で滞りなく機能しているか、そこを指導していく期間だと言える。

 

そういったチェック機能は、ルーティン化されないとつい忘れてしまう。

ルーティン化するにはある程度の日数が必要だ。

 

そのために担任は4月を使うべきなのだと思う。

 

1度言って出来たら、教師なんてバイトでいい

 

さて、子ども達それぞれの仕事とそのチェック体制をルーティン化しようと、あれこれ担任は指導する。

でも、次の日になると忘れている。

これが毎日続く。

 

ここで、多くの教師は「昨日も言ったよね?」とイラッとしてしまう。

でも、これが子どもの普通の姿だ。

忘れるものなのだ。

 

大体、1度言って完璧に出来るような子ども達なら、教師などいらない。

学生のバイトでいい。

1度言ったくらいじゃなかなか出来ないから、教師の仕事のやりがいがあるのだ。

 

だから何度でも指導しよう。

キレなくていい。

繰り返し伝えれば良い。

 

そのうちに、昨日言われたことを、今日は言われる前にやる子が出てくる。

そこで初めて、ちょっと定着したと言える。

たくさん褒めよう。

これは当たり前のことではないのだから。

 

 

そう考えると、教師の仕事というのは、繰り返すことなのではないかとさえ思えてくる。

 

 

2 手を放そう

 

手を放す、とは

 

さて、指導を繰り返して、定着を図ろうということを書いたが、同時にしなければいけないことがある。

 

手を放すことだ。

 

手を放すというと抽象的だが、具体的には、教師があれこれ言わなくてもいい状態を目指して、少しずつ口出しを減らしていくことを言う。

 

最初の一週間を過ごせば、子ども達は大体、担任の思うところを理解し、どんな人かも掴んでいる。

その上で、尊敬してかかるか、舐めてかかるかを聡明に判断している。

 

ここまでがうまくいっていることが条件ではあるが、1ヶ月で、口うるさい状態を脱したいところだ。

うまくいっていれば、信頼して見守るスタンスで、学級はうまく回っていく。

担任があれこれ言わなくて良い状態になることが、理想的と言える。

 

 

信頼しよう

 

信頼するのって、多大なエネルギーを必要とする。

難しいし、忍耐も必要だし、やきもきするし、イライラもする。

つい、失敗を想像して、先回りし、手を出してしまうのだ。

でも、そこは信頼して任せてみよう。

 

うまくいかないかもしれないが、そのための4月の猶予期間だ。

 

うまくいかないことも良い経験だ。

そう思って任せられるかが、4月の鍵だと思う。

 

任せられても、最初は多分失敗する。

でも、うまくいかないことも経験だ。

自分で身をもって経験するからこそ、次に修正しようとする自主的な力が働く。

 

これらは、信頼して任されること無しには得られない。

 

一気に手は放せない。

でも、少しずつ、口出しと手出しを減らしていくことを意識しよう。

 

1日の学級の諸々が、子ども達の手によって動くようになると、担任は本当に楽だ。

必要最低限の指導で良いから、時間に余裕が出来るし、心にも余裕をもって子ども達に接することが出来る。

大体、ガミガミ言ってばっかりって、疲れるだろうよ。

 

 

3 子ども達一人ひとりとの関係作り

 

1対1対応を求める子ども達

 

ここまで学級開きについて、いろんな記事を書いてきたけど、そこで書いてきた内容はどちらかというと、管理的で厳しめの指導に感じられたかもしれない。

でも、それらは、1年間を見越した学級経営には絶対に必要だ。

子ども達は、やんちゃな子をしっかり指導出来て、教室を安心で安全な空間にしてくれる担任の存在を必要としているからだ。

 

でも、それだけでは足りない。

 

昔、例えば私が小学生だった25年前なら、先生はちょっと厳しくしていれば良かったのだが、どうも時代が変わってきたらしい。

 

子ども達のそれぞれ全員が、「自分を見て欲しい、自分を認めて欲しい、自分を構って欲しい」と思っていて、その欲求を満たしてくれる担任を求めているのだ。

 

そして、それらを満たすことの無いまま、厳しい指導だけを推し進めると、高い確率で子ども達の反発に遭い、それが学級崩壊の原因になる。

 

今50歳代のベテランの担任の学級が次々崩壊しているのは、この関係作りが出来ていないからだ、と指摘する見方もあるくらいだ。

だから、子ども達一人ひとりとの関係を作ることを、特に4月は重要視していこう。

 

関係をどう作る?

 

さて、担任は1人、子ども達は多ければ40人。

関係をどう作っていくか。

 

子ども達の欲求はこうだった。

子ども達は、

「自分を見て欲しい、自分を認めて欲しい、自分を構って欲しい」

と思っているのだ。

 

これを満たしてあげられるような働きかけ。どんなだろう。

 

それはつまり、

「あなたを見ているよ、あなたのここが成長したね、とても期待しているから一緒に頑張ろうね」

というメッセージを、一人ひとりに送り続けることが必要だってことじゃないだろうか。

 

伝え方を工夫する

 

これらを、全員に直接言葉で伝えようとしたら、無理が出てくる。

無理して出した言葉の嘘は、すぐ感じ取られてしまう。

 

褒める基準を、子どもによって変えることに抵抗のある先生、いるはずだ。

物静かで目立たなくて、目も合わない子、いるよね。どうやって声かけよう。

全員に声をかける時間、ないよね?

休み時間まで目を凝らしても、どうやっても褒められる所が見つからなくて悩むこと、あるはずだ。

 

 

伝え方を変えよう。

 

全員の前で褒めにくい子に、こっそりハガキで褒めてみよう。ハガキならベタ褒め&最大の期待が伝えられる。これは野中先生の実践より。

 

すぐ目を逸らしちゃう子には、ノートにメッセージを書こう。日記帳でも、自学ノートでも、授業のノートでも。使えるものは何でも使おう。国語のノートにちょっとメッセージ書いたって、いいじゃないか。

 

全員にじっくり声はかけられないけど、給食のおかわりを担任が仕切れば、たくさんの子とちょっとずつ会話できる。ちょっとずつでも、毎日声かけてもらったら嬉しいよ。

 

直接声をかけることが出来なくても、授業中にジェスチャーで、自分に「グッジョブ!!」「花丸!!」「OK!!」「いいね!!」「ありがと!!」してくれたら子どもは嬉しい。

 

授業中に全員のノートを見よう。1時間に一瞬でいい。力強く「丸!」して、「出来たね!!」って言われたらやる気が出るよ。

 

褒めるところが見つからなかった子とは、たくさん目を合わせよう。目が合うって嬉しい。「見てくれてる」って思えるはずだ。

 

どうやって褒めたらいいかホントに悩む子には、仕事を頼もう。頼りにされるって嬉しい。一緒に仕事をしたら話が出来るし「ありがとう」って感謝を伝えられる。

 

 

そうやって、担任と子ども達一人ひとりとの、関係を作っていく。

 

これって、一日では出来ない。

だから、GWまでの1ヶ月をフル活用して欲しい。

 

最初に「今度の担任はまあまあいいな」という印象を持たれていれば、関係も作りやすい。

関係が出来てくると、子ども達は担任の心強い味方になってくれる。

結果、学級経営はうまくいくようになる。

 

 

まとめ!1年間の学級経営が、1ヶ月にかかっている。

 

しんどい道のりに見えただろうか。

ここまでが、学級経営を軌道に乗せるために必要なことだと私は考えている。

 

周到な準備と、先を見越した緻密な計画と、そして子ども達との関係作り。

 

これらがうまくいくと、1年間の学級経営の8割が終わったと言えるくらい、楽になる。

 

 

一つ目は、指導の定着を図ること。

二つ目は、手を放すこと。

三つ目は、子ども達一人ひとりとの関係をどんどん作ること。

 

どうか心してかかって欲しい。

たくさんの先生の学級が、4月のスタートをスムーズに切れることを願っています。

 

 

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