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ジカ熱 日本産科婦人科学会が妊婦に注意呼びかけ
3月16日 4時22分

中南米を中心に感染が拡大しているジカ熱について、日本産科婦人科学会は、妊娠中の感染と小頭症の赤ちゃんとの関連が指摘されていることから、妊婦に対し、流行地域への渡航を可能なかぎり控えるよう、注意の呼びかけを始めました。
中南米を中心に感染が広がり、蚊が媒介するジカ熱は、妊娠中の感染と頭部が先天的に小さい小頭症の赤ちゃんが生まれることとの関連性が指摘されています。
ことしに入って、流行地域でジカ熱にかかり、帰国後感染が判明する人が日本でも報告されていることから、日本産科婦人科学会はホームページを通じて、妊婦に対し注意の呼びかけを始めました。
具体的には、妊婦は海外に行く場合、最新の情報を確認して、流行地域への渡航を可能なかぎり控えること、また、どうしても流行地域を訪れる場合には、蚊に刺されないような最大限の努力を払うこととしています。
ジカ熱を巡っては、WHO=世界保健機関も妊娠中の女性に対し、感染が流行している地域への渡航を自粛するよう勧告を出しています。
日本産科婦人科学会の竹田省周産期委員会委員長は「ジカウイルスが妊娠や胎児に及ぼす影響は不明な点も多いが、ブラジルでは小頭症の赤ちゃんが多数報告されている。妊娠中の女性や妊娠の可能性のある女性は、ブラジルなど流行地への渡航を可能なかぎり控えてほしい」と話しています。

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