声出しで祝儀 コミッショナーが全球団に調査指示

3月16日 0時19分

プロ野球の３つの球団で、試合前の円陣で声出しを担当した選手に祝儀として現金を出す慣習があったことが分かったのを受けて、熊崎勝彦コミッショナーは１２球団に調査を指示しました。

プロ野球では、巨人、阪神、西武の３球団で、試合に勝った際、試合前の円陣で声出しを行った選手に祝儀として、ほかの選手から集めた現金を渡す慣習を続けてきたことが分かりました。
こうした慣習について、熊崎コミッショナーは、八百長や賭博行為を禁止した野球協約に違反していないという考えを示しました。その一方で、こうした慣習は許されないもので、巨人の賭博問題を引き起こす要因の１つになったと捉えているとして、１２球団に対して、同じような慣習がなかったか調べるように指示を出しました。調査は今月２５日の開幕までに終えたいとしています。
熊崎コミッショナーは「野球協約に違反する行為であろうとなかろうと、よくないことはすべて出し切る覚悟と、固い決意で臨んでいる」と話しています。