日本産ホヤ輸入急増で韓国養殖業界に打撃

日本産ホヤ輸入急増で韓国養殖業界に打撃

 日本産のホヤの輸入が毎年大幅に増え、韓国では慶尚南道統営市をはじめ、南海岸のホヤ養殖業界が打撃を受けている。

 養殖業者によると、本格的なホヤ出荷シーズンを迎えたにもかかわらず、10日から出荷を中断しているという。

 日本産輸入ホヤは、韓国産よりも形や香りが良い上、価格も1キログラム当たり1000ウォン(約96円)程度安い。

 慶尚南道巨済市の養殖業者(57)は「日本産ホヤの輸入急増で、国産ホヤの出荷単価が暴落し、今年は出荷開始から20日余りで出荷を中断した」と語った。

 日本産養殖ホヤは2011年の福島原発事故以前、年間平均7000トンが輸入されていたが、原発事故とその後の放射能漏れで輸入が完全にストップした。

 しかし、13年から日本産ホヤの輸入が再開され、同年に約680トンだった輸入量は、14年には約1500トン、昨年は約2600トンへと大幅に増えた。

 このため、価格競争力で劣る国産ホヤの消費が減り、ホヤ加工業者も格安の日本産ホヤを原料に使用しているのが実情だ。

 これについて、ホヤ養殖業界は、日本産の輸入ホヤについて、国民の保健に対する影響を考慮し、輸入通関時の放射能検査強化を求めるとともに、ホヤ販売業者にも原産地表示を徹底するよう求めている。

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