【コラム】共同マーケティング外交、韓国は遅れを取るな

 韓国とアジアの隣国も、こうした提携事例をベンチマーキングし、取り入れていくべきだ。各国にある約170カ所の韓国在外公館では、現地の人々を対象にしたテコンドー、Kポップ、韓国料理関連のイベントを年中開いている。だが、そのほとんどは韓国の公館、文化院による「単独イベント」だ。こうした国家レベルのマーケティングを韓国とアジア諸国の共同マーケティングに広げていくことが望ましい。

 協力できるテーマはたくさんある。漢字文化圏の中国、日本などと協力し、「同じようで違う」東アジアの文字を紹介するイベントを開いたり、韓国、日本、中国が2018年から2年ごとに五輪を開く点を活用し、全世界を対象に3カ国共同で「スポーツ・観光マーケティング」を展開したりするのはどうだろうか。韓国は仏教とキリスト教が主要な宗教として共存しているため、タイやミャンマーなどの仏教国やカトリック教徒が大半のフィリピンと「宗教」をテーマに連携することも可能だろう。こうしたことを駐在国のアジア国家の公館に提案し、顔を合わせて協議すれば、アジア国家としての連帯感を高めるという付随的な効果も期待できる。

 今の時代、政治・経済的に世界はブロック化され、自国だけの力で生存していくのは難しい。文化やスポーツなどをテーマにした「ソフト外交」の重要性も増している。こうした状況を踏まえ、韓国は汎(はん)アジア国家間の共同マーケティングをリードしていくべきだ。

鄭智燮(チョン・ジソプ)国際部記者
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