こんにちは、Dr.komakoです。
自律神経はストレスととても深い関係があるの。喜怒哀楽を表現できず抑制したり、長期間ストレスにさらされていると、自律神経の働きに悪い影響が起こるのよ。
自律神経とストレスの関係とは?
心に蓋をすると自律神経が乱れる
自律神経をコントロールしているのは脳の視床下部というところなの。視床下部は生理的な快・不快などの感情をコントロールしている大脳辺縁系から強い影響を受けているの。
大脳辺縁系は大脳新皮質に覆われているわ。大脳新皮質は理性や倫理的な思考を司っている「理性の脳」なの。大脳辺縁系から受けた情報を大脳新皮質が受け取って、理性的に分析し、取るべき行動の命令を下しているのよ。
たとえば車の運転中、突然猫が飛び出してきたとするでしょう?あなたは驚いて急ブレーキを踏むでしょう。心臓がどきどきして、冷や汗をかくのではないかしら。
この時、大脳辺縁系は「驚き」や「恐怖」を感じてるわ。大脳辺縁系の刺激を視床下部が受け取って、交感神経を働かせて心臓がどきどきしたり、冷や汗をかいたりするの。
同時に、大脳新皮質が冷静に判断を下して、猫をひかないように急ブレーキをかけるわ。
大脳辺縁系は、本能的に感情を動かすけれど、社会生活を送るうえで感じたままに感情表現をするわけにはいかないことが多いわ。どんなに辛いことがあっても、会社では明るい顔をしていなければいけないし、嫌な気持ちを感じても表情に出すわけにはいかないわ。
でも、あまりにも頻繁に大脳辺縁系が感じている感情を大脳新皮質が抑制するよな状態が起こると、大脳辺縁系と大脳新皮質の間にひずみが生まれてくるの。そうすると、大脳辺縁系と視床下部の間の情報処理が上手く行かなくなってしまうの。視床下部は混乱して、自律神経を上手くコントロールできなくなってしまうの。
感情表現が下手な人や、いつも我慢してしまう人は自律神経失調症になりやすいのよ。
長期間ストレスにさらされると自律神経が乱れる
驚いたり嫌なことが起こると、自律神経が働くの。驚く、不快なことが起こる時は生体にとっては危機的な状態だと判断されて、いつでも危機に対して行動できるように交感神経が働いているのよ。
でも、驚いたことが問題ないことだとわかったり、嫌なことが無事に過ぎ去ると、すぐに副交感神経に切り替わって「ほっと」するでしょう?交感神経と副交感神経は、こうやってこまめに切り替わって緊張が続かないようにしているの。
でも、ストレスが長期間続くと、ストレスに刺激された交感神経がずっと働き続けることになってしまうの。本来副交感神経が働くべき時にも、交感神経が興奮しっぱなしだと、副交感神経との切り替えが上手く行かなくなってしまうわ。
こういった交感神経と副交感神経の切り替えが上手く行かない状況が続くと、視床下部の管理機能が上手く働かなくなってしまうの。だんだんと自律神経のバランスが崩れて、自律神経失調症を引き起こしてしまうのよ。
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