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リオデジャネイロで邦人向けのジカ熱講習会
3月15日 5時42分

リオデジャネイロで邦人向けのジカ熱講習会
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蚊が媒介する感染症ジカ熱の感染が広がるブラジル、リオデジャネイロで、14日、現地に住む日本人を対象にした講習会が開かれ、蚊の発生源となる水のたまりやすい場所を定期的にチェックすることなど対策が説明されました。
この講習会はリオデジャネイロの日本総領事館などが開いたもので、現地に駐在している日本人およそ30人が参加し、国立感染症研究所の研究者が講師を務めました。この中では、これまでのジカ熱の研究結果として、重症化した例は報告されていないものの妊娠中に感染した場合に頭部が先天的に小さい「小頭症」の子どもが生まれることとの関連が指摘されていることや、感染した10人に8人は症状が現れないことなどが紹介されました。そのうえで、予防策として身近な場所に潜む蚊の発生源を減らすことが効果があるとして、水がたまって蚊が卵を産みやすい植木鉢の皿や排水溝などに水がたまっていないか定期的にチェックすることを勧めていました。
参加者からは、繰り返し感染するおそれがあるのかとか、感染から数年たったあとでも小頭症が発生する可能性はあるのかといった質問が相次ぎ、担当者は可能性は低いと考えているが研究がまだ進んでおらず、できるだけ早く解明して安心できる情報を提供したいと答えていました。
参加した女性は「ジカ熱について知らないことが多いので説明を聞けてよかった。住んでいるアパートでもジカ熱にかかった人がいるので、少なくとも1年間くらいは妊娠できないなと思っている」と話していました。また、家族で赴任している男性は「ブラジルで子どもを作ろうという駐在員も少なくありません。個人でできることは限界があるので、政府にもしっかり対応してもらいたい」と話していました。

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