あなたには、将来の夢がありますか?
私にはあります。ここだけの話、なれるという確信も。
もちろん、根拠なんてない。これっぽっちもない。確証もない。
ただ、なれる気がするし、何が何でもなる。そう決めている。それだけです。
将来、なりたい仕事を書いてください(複数回答可)って欄、もらって一瞬で「作家、ライター、文筆家、エッセイスト、とにかくものを書く仕事」って書けてしまった。
— 西村純(にしすー)@中学生プロブロガー (@nisi_su_) 2016年3月13日
私のように、中3の段階でなりたいものややりたいことが決まっている人は少ないらしい。
先日、学校で学年末アンケートがあり、今年取得した資格や将来の夢、その実現方法、自己PRなどを書くことになった。
最初にも述べたように、私は年の割には将来の夢や自分の進むべき道がはっきり見えているほうだという自覚はあった。だけど、みんなもそんなもんだろうとも思っていた。
私はブログを書いているし、目立つから持ち上げられているだけなんだろう。ずっとそう思い込んでいた。
けど、違った。
私以上に悩んで書いている人の多いこと。ああ、みんな意外と何も見えてはいないんだと逆に驚きを覚えました。
これだけ読むと、私が将来の夢を見つけられていない人たちを見下しているように感じる人もいるかもしれない。だけど、そうじゃない。
もう少しだけ続きを聞いてください。
モチベーションの保ち方は人それぞれ
夢を見つけられない人。それでもいいと思う。それどころか、むしろすごいさえと思っています。
私は遠い目標や夢に向かってじゃないと頑張れない。間近の目標だと熱意が長続きしないんです。
たとえば、次のテストで順位を10上げるとか英語で80点取るとか、そういうのをモチベーションにしたとき、私はすぐに燃え尽きてしまいます。また、タスク管理と称して細かいタスクを設定すると、できない自分に対してすごく腹が立ってやさぐれてしまったりもする。
めんどくさいうえに、扱いにくい。
だけど、目線をちょっと上に引き上げてあげると頑張れる。
作家になりたいからブログや文章を書き続けるし、この大学のこの学部に行きたいから勉強をする。モチベーションを保てるんです。
だから、目標をテストの度に設定して毎回頑張れる人ってすごいし憧れます。私はがむしゃらに努力することはできない。
そもそも未来志向型というのがあるのかもしれませんが、先に将来のことを決めておいてそこに向かって努力するのが一番やりやすいんですよね。
こんな風に、まず自分に合った努力のしかたを知ることです。何を目標とすれば、自分が一番頑張れるのかを知っている人は強いです。
大事なのは何になりたいかより何をやりたいか
今回の学年末アンケートで唯一気になった箇所がこれ。
個人的には、なりたい職業を訊くよりやりたいことや実現したい夢を訊いて欲しかった。
— 西村純(にしすー)@中学生プロブロガー (@nisi_su_) 2016年3月13日
よく口にしていることでもあるので「もう300回は聞いたわ!」という人もいるかもしれませんが、大事なことなので何回でも言います。
大事なのは何になりたいかより何をやりたいかです。
私は文筆家になるのが夢ですが、そこには「好きなことで生きていく」「メディアに出まくっていろんな人を見返す」「今まで私を粗末に扱ってきた人が好きなアイドルやタレントさんと一緒にお仕事する」「他人からの悪口をコンテンツにすることで食べていく」など、やりたいことがたくさんつまっています。どれを取ってもゲスいですがw
作家でなくとも実現できる夢もあるでしょう。
たとえば、アイドルやタレントさんと一緒にお仕事をするならテレビのディレクターやジャニーズのマネージャーになる道もある。メディアに出るだけなら、自分がアイドルやタレントになればいい。
だけど、私は文章を書くことが圧倒的に好きで、ずっと続いている。こんなに続いてるのは勉強と読書と文章を書くことだけです。
そして、嫌な思いをしてまで働きたくない。結婚、出産、子育て。今でこそ、これらの事柄に寛容な社会になりつつありますが、自分の就職する会社がどうかなんてわからない。
もし、何かの間違いでDV男と結婚してしまったら?自分の自由にできるお金がなければ、離婚したくても離婚できない。
こんな心配をするのは馬鹿げているのかもしれません。だけど、最悪のパターンを常に想定し、それに備えておくことです。
作家なら、うまくいけばフリーでも生きていける。
ブログだって、未成年だからできないだけで大人になれば、AmazonアソシエイトやGoogleアドセンスなどの広告を貼ることもできる。今はnoteという、自分で価格設定をして個人で文章を売ることのできるコンテンツもある。(もちろん、今はすべて無料で公開していますが)
今の世の中、稼ぎ方なんて無限にあります。
だから、ゆっくりでいい。自分が本当は何をやりたいかということを考えてほしい。親や周りの大人の言うことに振り回されないでほしい。
たった一回しかない人生。どうせなら自分のために生きたほうがいいでしょ?
私のやりたいことはゲスすぎて自分でも笑っちゃうくらいだけど、それでもいいと思ってる。そんなの、人それぞれだし。
やりたいことが、誰から見てもきれいで正しいことである必要なんてない。
私が仕事において掲げる条件をすべてクリアしているのが、たまたま文筆業だったのです。ただそれだけの話です。
安定を求めても変化を求めてもいい
最近の風潮として「安定を求めすぎるのはよくない」とか「安定した職業なんて存在しない」とか言われるんですけど、それ気にしなくていいです。もちろん、逆も然り。
往々にして、大人は「安定した職業に就いたほうがいい」「大企業に就職できたら一番いい」と言います。
親というのは「大企業」や「安定」といった言葉しか知らないと思っておくくらいでちょうどいいのだと思います。「子供には苦労してほしくない」という親ごころもわかるのですが、あまり大企業にこだわりすぎても視野が狭くなるだけです。
一回しかない人生。
安定を追い求めるも変化を追い求めるも、どっちもあり。
結局は、自分がどちらを選ぶかなんです。
誰かの意見や考えは参考程度にしかなりません。自力で判断材料を集めて、自分の意思で決断していくしかないのです。
そして、判断材料を集めはじめるのに早いに越したことはありません。その分、たくさんの情報に触れることができますから。
また、いざ受験だの就活だのとなったらそんなことを調べている余裕なんてありません。せっせと問題を解くなり、エントリーシートの自己PRを考えるなりしなければなりません。
だから、時間的にも余裕のあるうちにとにかく情報収集です。いろんな人の意見に触れて、様々な働き方があることを知ってください。
会社というのは大企業だけではありません。(そりゃそうだ)
最近ではベンチャー企業やスタートアップ企業など、意識が高くやりがいのある仕事をできる会社も増えてきています。就職しないという選択肢だってありますし。
私も参加しているサロン「八木仁平のブログカレッジ」の学長である八木仁平さんなんか、キャンピングカーで住所不定生活をするのが夢ですからね?それも、しばらくしたら実現しそうな感じです。笑
とにかく、世の中にはぶっ飛んだ人もたくさんいて、わけわかんないけどとにかく楽しそうに生きてます。私はそんな姿をたくさん見てるから、「なんとかなるっしょ」とポジティブに考えられているのかもしれません。
人生、なんとかなります。
だからね、もっと自分のやりたいようにやっていいんですよ。
親のあとを継がなきゃいけない人もいるんだろうけど、他にやりたいことがあるならそっちを目指すのも全然ありだと思います。親や大人のいうことを鵜呑みにして、最期に後悔するのは自分です。ほとんどの場合、そのときに親はいません。
もちろん、親の言うことなんか聞くな!と言いたいわけではありません。耳を傾けることも重要です。少なくとも自分よりは長く生きていて経験豊富なのだから、ためになる話を引き出せることもあるでしょう。
ただ、最後に自分がどう生きるかという決断をくだすのは自分自身であってほしい。
それだけで、死ぬときに後悔する要素がひとつ減ります。笑
まとめ
日本には言霊という概念がありますが、言葉というのは話し言葉だけじゃありません。書き言葉だって言葉です。せめて、ずっと保管されるものにはちゃんとした思いでもって書きたいもの。
将来の夢とか、あまりテキトーに書かないほうがいいと思います。決まってないなら決まってないと書いたほうが潔くてかっこいい。
「こういう方向に興味がある」くらいでも全然いいと思うし、将来の夢はもともと存在する職業しか書いたらダメって決まりがあるわけじゃない。自分で仕事をつくったっていいわけで。
夢を見つけるうえで一番いいやり方は、今まで自分が続けてきたものを探すことです。
それは無意識の行動かもしれない。自分の行動を分析して、「あ、今まで気がつかなかったけど、私って実はこれが好きだったんだ」と新しい自分を発見するところからがスタートです。
そうだな。まずは本から始めてみるのがいいかも。自分の部屋の本棚に並ぶ本はどんな種類でどんな内容のものが多いかとか、図書室で借りる本はどんな系統のものが多いかとか。
本が終わったら音楽、映画、服、部活、趣味。食べ物や飲み物でもいい。文房具や手帳なんかもありかも!
人って、無意識のうちに自分の気に入ったものを集めてます。その無意識をひとつずつ丁寧に紐解いていけば、自分が何に興味を持ってるかくらいはわかるはず。
すぐに見つかるものではないから根気が必要ではありますが、それでも自分のことを知るということは楽しいことです。あなたのなかに眠る、自分の知らない自分をたくさん見つけてあげてください。
ひつじのヒトコエ
これぞ、本当の自分探しの旅だよね!