音楽の歴史で、キースエマーソンの影響はとても大きい
EL&Pが人に大きな影響を与える音楽だというのは間違いないです。音楽のコンセプトが普通のロック音楽とぜんぜん違いますからね
予はあんま音楽を聴くほうではなかったけれども、EL&P聞いたときはやっぱり驚いたからね
こんなのとか
特に、日本では鍵盤楽器を製造するメーカーがたくさんあるということもあって、キースエマーソンの影響を受けた人はとても多いです。鍵盤楽器をやる人でロック音楽に興味がある人はだいたい聞いてるんじゃないでしょうか
キーボード弾く人が洋楽で何を聞けばいいかわからない、となるとだいたい70年代前半のプログレ音楽になると思うんですよね
それで、あの時代のプログレの影響はいろんな所にあるけど、たとえばゲーム音楽に与えた影響というのはすごい大きいと思います。RPGでもシューティングでもアクションでもそうですけれども、今から考えるとプログレっぽい音楽がたくさんある
だから日本の商業音楽の歴史を考える上でプログレって重要だと思うけど、そのなかでも一番影響力があったのはキースエマーソンかな? と思う。一番派手で分かりやすいと思うんですよね
アナログシンセ
キースエマーソンがロックの歴史ですごい有名なのは、ロックの世界にシンセサイザーを持ち込んだことが大きい
しかもつまらない使い方ではなくて説得力が使い方をしている
アナログシンセサイザーというのはいろいろすごい音が作れるんだけれども、その音につりあうくらいの力がある音楽、深い音楽を作るというのは簡単な事ではないと思うんですよね
いや、アナログシンセでいろいろな音を作れるのは当たり前だけど、こんなのだからね
アナログシンセを使った音楽というのはいろいろあったけど、今でも聞かれてる音楽というのはそんなない
EL&Pは今でも普通に聞かれているわけで、考えてみたらこれはすごい事だと思う
ステージパフォーマンス
あとキースエマーソンが有名なのは過激なステージパフォーマンスです
ナイフを鍵盤に刺したり、オルガンの内臓リバーブを揺さぶって衝撃音を出したり
いや、ものすごいですね
これ以上過激な事をするのは無理なんじゃないかって感じです
キースエマーソン以前のロック音楽というのはギターが主役でキーボードは目立たなかったわけです
しかし、キースエマーソンは電気オルガンを使うことでギタリストでは到底到達できないレベルの過激さに到達したわけで、キーボード奏者に与えた影響というのはものすごい大きかったと思います
それには時代の空気というのもあったというのは間違いない所ですよね。時代のボルテージという意味では70年代前半はものすごいエネルギーが高かったと思います
こういうパフォーマンスが普通にできた時代だったんだろうね
演奏がうまいか?
というと、すごいうまいとは言えない
アルバムを聞いても、すこしぎこちないというか無理やり弾いてるかな? と思う所がある
アマチュアでも平均律とかショパンのエチュードをすらすらと弾けるような人は山ほどいるから、技術的にはある意味そういう人の方がうまいかも
でもうまいから音楽としていいか、というのはまた別の話で、キースエマーソンは音楽として説得的な演奏をしたと思う
もっともこんなのはあら探しすれば、という事で普通に聞いてたら普通にうまいというか問題ない
クラシック音楽の影響
いろいろクラシックの影響が強い。イディオムを借りてきたりクラシックの名曲をアレンジしたり
それで、ちょっとモンティ・パイソン的な受けかたをしたと思う
まあ20代ならよかったんだろうけども、良くも悪くも、という感じもする
しかしロック音楽出身の人とは少し違う発想で音楽ができた人だと思います。アナログシンセサイザーを使うようになったのも当時の前衛音楽の影響だと思う
まとめ
考えてみたらEL&Pみたいな世界を作りあげたグループって全然ない
すごい久しぶりに聞いたけど、やっぱりすごいなと思った
プログレ音楽というのは一回聞いただけで分かんない所もあるかもしれませんが
今でも聴く価値はあると思う
おわり!