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中国 工業生産が7年ぶりの低い伸びに
3月12日 22時13分

中国では、ことし1月と2月の工業生産が7年ぶりの低い伸びにとどまったほか、小売業の売上高の伸び率も去年12月の時点から大幅に縮小するなど、経済の減速が内需の面からも鮮明になっています。
中国の国家統計局によりますと、ことし1月と2月の工業生産は、前の年の同じ時期と比べて5.4%の増加で、リーマンショック後の2009年1月と2月以来、7年ぶりの低い伸び率にとどまりました。
これは、不動産投資が振るわないなか、鋼材やセメントの生産量が落ち込んだことや、自動車の生産が伸び悩んだことによるもので、国家統計局は「過剰な生産能力の削減といった構造改革を進めていることに加え、輸出の落ち込みも影響した」と説明しています。
一方、ことし1月と2月の小売業の売上高は、宝飾品の落ち込みや家電製品の伸び悩みなどから、前の年の同じ時期と比べて10.2%の増加と、伸び率が去年12月の時点から0.9ポイントの大幅な縮小となりました。
中国政府は、ことし、鉄鋼や石炭などの産業で企業の収益力が低下し、雇用や所得が悪化して個人消費に影響が及ぶ懸念を挙げていますが、経済の減速が内需の面からも鮮明になったことで、今後、財政と金融の両面から景気の下支え策を一段と強めることも予想されます。

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