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中国 汚染物質排出などで罰金 去年約10万件
3月11日 23時29分

中国の環境当局のトップは、汚染物質を排出したなどとして企業などに罰金を科したのは去年1年間で10万件近くに上り、総額はおよそ740億円だったことを明らかにし、今後、環境問題への取り組みをさらに強化する姿勢を示しました。
全人代=全国人民代表大会に合わせて、中国の陳吉寧環境保護相が11日に記者会見し、環境問題の現状について説明しました。
それによりますと、大気汚染物質PM2.5や水質汚染の原因となる物質などを排出している企業への罰則が強化された去年1年間で、罰金を科した件数はおよそ9万7000件だったと明らかにしました。また、罰金の総額は、前の年より34%増えて42億5000万人民元(日本円でおよそ740億円)に上ったということです。
さらに、陳環境保護相は「地方政府の中には、発展を重視し環境保護を軽視したり、当局の監督や法の執行に口出ししたりするところもある」と指摘し、経済成長を優先し環境に対する意識が低いところが依然あると批判しました。
中国政府は、ことし、汚染物質の排出量に応じて企業に税金を課す「環境保護税法」の制定を目指しており、陳環境保護相は、今後、環境問題への取り組みをさらに強化する姿勢を示しました。

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