蹴球探訪
手倉森監督 リオへの道はベンゲル流
来年1月五輪アジア最終予選
(10月7日)
【サッカー】ファンウェルメスケルケン際 U−23、長い名前の秘密兵器2016年3月15日 紙面から 日本サッカー協会は14日、21日からポルトガル遠征するU−23(23歳以下)日本代表メンバー22人を発表、オランダ2部ドルトレヒトのDFファンウェルメスケルケン際(21)を初招集した。1月のリオデジャネイロ五輪アジア最終予選(カタール)の優勝メンバーであるMF遠藤航(23)=浦和=や海外組のFW久保裕也(22)=ヤングボーイズ=らも名を連ねた。25日にロンドン五輪金メダルのU−23メキシコ代表と国際親善試合を行い、28日にポルトガル1部のスポルティングと練習試合をする。 ◆13年に父の母国オランダへ手倉森監督は手薄になったサイドバック(SB)に新顔のDFファンウェルメスケルケンを入れた。DF室屋(FC東京)が2月に左足骨折、DF松原(新潟)が今月に右膝手術で全治3カ月と診断された。緊急事態に救世主として期待したのが、オランダで活躍する21歳だ。 「映像を見た時にものすごく興味がわいてきた。(けが人が多く出た)このタイミング、欧州へ行ってメキシコとできるタイミングで招集するチャンス。また縁があるんじゃないかなと思った」 ファンウェルメスケルケンはオランダ人の父と日本人の母を持つ。オランダ生まれだが、2歳で来日して2008〜13年までJ1甲府の下部組織でプレーした。13年に渡欧してオランダのドルトレヒトBに入団、15年に1部デビューを飾っている。スピードが武器の右サイドバックで、今季は2部ながら24試合1得点を挙げている。 手倉森監督も「実は彼はどこでもできる。(本大会に向け)2つのポジションをやれることが条件になる。両SB、ボランチもこなせる。前節は左MFで出ていたというし、ロングスローもある。U−23日本代表が武器として持たなかった部分を彼が可能性として落とし込んでくれれば」と期待を寄せた。 1月のアジア最終予選の23人からリオ五輪本大会は18人に減る。メダル獲得を目標に掲げる指揮官も「人数を絞る決断が待っている中で、数多くの選手をしっかり操っていきたい」と抱負を語った。ロンドン五輪覇者のメキシコ、ポルトガルの名門スポルティングと強豪を相手に複数ポジションをこなせる新戦力を発掘する。 (占部哲也) <ファンウェルメスケルケン際(さい)> 1994年6月28日生まれ、オランダ出身の21歳。178センチ、68キロ。父はオランダ人で母が日本人のハーフ。2歳の時に家族で来日し、甲府U−15、U−18をへて13年にオランダリーグのドルトレヒトのBチームに入団。本職は右サイドバック(SB)。50メートル5秒9の俊足を生かし、左SB、ボランチもこなす。 PR情報
|