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【プロ野球】

チーム勝てば声出し役にご祝儀 NPBは協約違反当たらずと判断

2016年3月15日 紙面から

 巨人で行われていた「声出し」による金銭授受ついて、日本野球機構(NPB)調査委員会の大鶴基成委員長(61)は昨年10〜11月の調査で事実を把握していたことを認め「八百長、敗退行為を禁止する野球協約違反には当たらないという判断をしている」と話した。

 試合に負けた際に得られる金額が少なかったためで、「1人当たり1000円をもらうために敗退行為をすることを考えるプロ野球選手がいるとは考えられない」と説明。さらに「調査委員長ではなく法律家として」と前置きした一般論としても「それぞれの選手に選択権がない。自由意思でこっちにするというわけではないので、賭博と言うのはかなり疑問に思う」との認識を示した。

 11月に発表した調査報告書では「いわゆる非予想型のものであることから『賭け』には当たらないが、野球試合の勝敗に関して選手間において金銭を授受することも行われていた」と記載。具体的に公表しなかった理由は「そもそも協約違反に当たらないと考えている行為について、調査報告書で詳細に書くのもおかしな話なので」と説明した。 (小林孝一郎)

 

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