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【プロ野球】

オコエ、チームトップの通算9打点 バット折って2点打

2016年2月25日 紙面から

西武−楽天 2回表1死二、三塁、バットを折りながら左前に2点打を放つオコエ=宮崎で(七森祐也撮影)

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◇練習試合 楽天5−0西武

 楽天のオコエ瑠偉外野手(18)=関東第一高=が24日、西武との練習試合(サンマリンスタジアム宮崎)に8番センターで先発出場。2回に左前2点適時打を放ち、紅白戦、練習試合、オープン戦の7試合を通じて、チームトップの9打点目を挙げた。今日のソフトバンクとの練習試合(アイビースタジアム)では、1番センターで先発する。

 オコエが止まらない。2回1死二、三塁。カウント1−1から西武の先発バンヘッケンが投げた136キロの内角のまっすぐをフルスイング。詰まった打球は左前にポトリと落ち、二者が生還した。打った瞬間、バットはポキリ…。ただ、オコエはもともと、ヒビが入ったバットで打っていた可能性が高い。

 「試合前のフリー打撃で、ちょっとバットがおかしいなと思ったんですが、そのまま、試合で使ったら、折れちゃいました。でも、あのような形でヒットになって、打点も付いてラッキーです」。これも、オコエが持つ強運がもたらした結果なのか。いずれにせよ、実戦では堂々のチームトップとなる9打点。高卒新人は「先輩方がチャンスをつくってくれたおかげで、フライを上げても打点が付いた。先輩方のおかげでノビノビできている。打席では細かいことを考えずに、正直、自分の形で打つことしか考えていない」と謙虚に答えた。

 当初は2軍降格も時間の問題かと思われたが、ここまで結果が出ては使わない理由がない。梨田監督は「オコエ? 結果だすねぇ。明日は1番で使う。ドラフト1位(オコエ)、2位(吉持)、3位(茂木)を1番、2番、3番で使う。ルーキー3人でドカンと。結果はどうあれ、思い切りやってくれれば…」と明言。ただ、この電撃発表にはさすがのオコエも戸惑い気味だ。

 「1番ですか? はぁ〜。ボクは1軍に居させてもらって、学んでいるだけ。トップで活躍するための下積み段階」。とはいえ、結果が出続ければ開幕1軍もスタメン出場も夢ではない。切り込み隊長を任されるオコエから、ますます目が離せなくなってきた。

  (竹下陽二)

 

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