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山口組分裂で拳銃密売高騰 抗争に備え買い集め? 警察庁が警戒

産経新聞 3月15日(火)7時55分配信

 国内最大の指定暴力団山口組(神戸市)が分裂し、離脱グループが結成した神戸山口組(兵庫県淡路市)との間で発砲事件などが相次ぐ中、拳銃の密売価格が高騰していることが14日、複数の暴力団関係者の話で分かった。両団体が本格的な抗争に備えるため拳銃の需要が高まり、密売価格が高騰しているとみられる。警察庁が両団体について暴力団同士の抗争状態にあると認定してから同日で1週間。警察庁は「摘発強化で市民の安全確保を徹底する」と警戒を強めている。

 「昨夏の分裂前、拳銃は20万~30万円だった。しかし、分裂以降は70万~80万円が相場。実弾は1発1万円で取引されている」。暴力団関係者は最近の拳銃の取引状況をそう説明する。

 別の暴力団関係者は「弾を多めに付けて3桁(100万円)で売れることもある」「対立抗争に備え、6代目(山口組)側も神戸(山口組)側もかき集めている」と打ち明ける。警察庁幹部は「拳銃の価格が値上がりしているとの情報は把握しており、懸念している」との認識を示す。

 全国ではこれまでに、分裂をめぐって約50件の事件が発生。昨年10月には長野県で山口組系組員が射殺されるなど拳銃を使った事件も相次ぎ、警察庁は今月7日、両団体が対立抗争状態にあると認定した。

最終更新:3月15日(火)9時51分

産経新聞

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