年甲斐もなく体調を崩して昼間ずっと寝てました。具合わりー。
 ご取材の電話をいただいていたんですが、声が出なくて対応できなくてすみません。

 で、読売がけったいなことになっているようです。

 誤解を怖れずにいうならば、球団として「これが問題になる」とは思ってなかったんでしょうね。

巨人、公式戦勝敗に絡み現金やり取り 「士気高めるため」 
巨人・高木京、勝てば『円陣』発声役総取りに「あれもやばいすね」発言していた!
http://www.sanspo.com/baseball/news/20160314/gia16031412120006-n1.html 

 あとになって、野球賭博がマジもんの博徒話に直結し、暴力団まで介入してきたので慌てて関係者処分してみたら、古くからある野球界の因習が問題になって噴出してきたと。

 字面だけ見れば、これはアウト以外の何者でもないですし、広くナインが博打に手を染めていたわけです。

 開幕できるんでしょうか…?

 また、一般論として「球団としても、風紀是正のための教育を!」という流れになってます。
 NPBからも要請来ているし、対策も各球団打ってます。

 ただ、球団フロントから現場に下ろして「そういうことしては駄目ですよ」「はーい」で解決するかどうかは微妙です。

 ましてや、球団フロントが「暴力団と野球賭博やった人、手を挙げて」「はーい」とはなかなかならんわけでね。

 高木京介さんの場合は、報道で言うところのB氏と、そのバックグラウンドにいた暴力団関係者が発覚を怖れて家族巻き込んで恐喝にまで発展しました。

 なので、むしろ高木さんが良心の呵責とご家族の相談もあって、正直に報告しようという流れですからね。
 ご本人もだいぶ悩んだと思います。

 ここで、選手と球団フロントに信頼関係があったら、すぐに相談をできる環境が作れるのでしょうか。

 みんな若い選手ですし、場合によっては、高校卒業してからすぐプロの世界に入ってきて、社会知識の無い中で大きなお金を貰えるアスリートとしての社会が始まります。
 何が社会人としてやって良くて、何が駄目なのかは、コーチや先輩選手から教えられて一人前になるわけですね。

 その先輩選手が「汚染」されていたら、後輩もよほど心が強くないと厄介なことになるでしょうし。

 その点では、人気球団の頂点である読売ジャイアンツというのは、一軍半で、これから上で頑張るぞという選手も先物買いとしてちやほやされる世界でしょう。

 いろんな誘惑があったんでしょうね。

 すべての選手を、読売が球団フロントとして全部管理しろ、問題の起きないように対応しろという話は、実務やる上でも結構厳しいのだろうなあと思います。

 まあ、もう、旨く対応して無理なく着地してよ、としか。