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【東京】

都立小山台高定時制「なくさないで」 卒業生ら都庁で訴え

存続を訴える卒業生ら=都庁で

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 都教育委員会が都立高校夜間定時制の廃止を計画している4校のうち、都立小山台高校(品川区)の卒業生らが14日、都庁で記者会見し、「学び直しを求める生徒や社会的マイノリティーの生徒たちの最後の受け皿をなくさないで」と存続を求めた。

 卒業生らの「存続を求める会」によると、夜間定時制は全生徒のうち、外国籍だったり、日本語教育が必要だったりする「外国につながる生徒」の割合が、全日制よりも高いのが特徴。小山台高定時制では2014年度、16カ国の34人が通っており、全生徒の19%を占めた。

 記者会見に出席した卒業生の一人で、ミャンマー出身の女性(53)は「授業の前後には、先生に日本語を教えてもらえた。こんないい学校がなくなるのは寂しくて、悲しい。これから海外から来る人のためにも残してほしい」と語った。

 都議会には、小山台のほか、立川(立川市)、雪谷(大田区)、江北(足立区)の都立高夜間定時制の廃止計画に対し、存続を求める陳情が提出されており、16日の常任委員会で審議される見通し。

 

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