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【芸能・社会】

二宮和也が最優秀主演男優賞 日本アカデミー賞授賞式

2016年3月5日 紙面から

 「第39回日本アカデミー賞」授賞式が4日、東京・品川のグランドプリンスホテル新高輪で行われ、人気グループ・嵐の二宮和也(32)が「母と暮せば」で最優秀主演男優賞を受賞した。昨年はV6岡田准一(35)が同賞を受賞。ジャニーズ勢が2年連続で栄冠を獲得した。また「母と−」で二宮と母子を演じ優秀主演女優賞の吉永小百合(70)は左手にギプス姿で出席。先月、仕事先で転倒し、左手首橈骨(とうこつ)骨折で手術していたことが明らかになった。

 二宮は客席の岡田を見ながら、受賞の喜びを語り出した。昨年、家で酒を飲みながら授賞式を見ていたことを振り返り、「飲んでるうちに悔しくて『オレも(賞を)ほしいな』と思った。岡田君と会ったとき『次はオマエだから』と言っていただいた」と激励されたことを明かした。

 こみあげるものを抑えるように「この姿を嵐の人たちは絶対見てくれてると思いますし、喜んでくれてると思います」と感無量の表情。

 「ジャニーさん、メリーさん、ジュリーさん、今までずっと迷惑をかけてきた人たちに、これでちょっとは恩返しができたかと思うと、ありがたく、頑張っていこうと思ってます」と事務所の関係者に感謝した。

 最後は「今日はすごくいい酒が飲めそうだな、と。岡田君に自慢します!」と顔をほころばせた。岡田も“約束”を果たした後輩に惜しみない拍手を送っていた。

 一方、吉永はこの日、レッドカーペッドでは着物姿でスマイル全開。しかし、左前腕から手の甲にかけて痛々しくギプスが巻かれていた。関係者によると、2月20日、仕事で雪が降る地方を訪れた際、坂道で転倒。その際に体重が手首にかかり負傷した。病院で左手首橈骨(前腕の2本の長い骨のひとつ)骨折と診断され、同22日に手術を受けたという。

 数日後に退院し、この日の授賞式に出席するため自宅で静養。関係者を通して「過信と油断のせいだと思います。気を入れ直して、体づくりを頑張ってやっていきたいと思います。頑張って治します」とコメントした。

 授賞式で司会を務めた西田敏行(68)は先月1日、東京都内の自宅で就寝中にベッドから転落し、頸椎(けいつい)を亜脱臼。このためイスに座っての司会となったが、ステージで吉永は「(西田の愛称の)西やんが痛んでらっしゃるので、痛みを分かち合おうと思って。私、滑って転んで手首を骨折してしまいました」と苦笑した。授賞式終了後の会見で“母親”吉永について問われた二宮は「手の痛みが飛んじゃうくらい喜んでくださった」と感激していた。

◆謙虚に喜び表現 本木雅弘

 最優秀助演男優賞は「日本のいちばん長い日」(原田眞人監督)で昭和天皇を演じた本木雅弘(50)が受賞。

 「もがき、あがいた役づくりなので、詰めが甘かったんじゃないかと心配している」と謙虚なコメント。「うまく時代の風をつかみながら、楽しんでお芝居していけたら」と今後に向けて意気込んだ。

◆歓喜の雄たけび 話題賞・ももクロ

 話題賞は、俳優部門で「幕が上がる」主演のももいろクローバーZが受賞した。ももクロは受賞の瞬間「イェー!」と歓喜の雄たけび。いつもの決めポーズも飛び出し、百田夏菜子(21)は「二宮(和也)さんから『なるべく静かにしてろよ』と言われてたのですが。でもちょっとやってしまいました」。高城れに(22)は「未熟な私たちですが映画界の仲間入りがちょっとでもできるように頑張ります」と話した。

◆山田監督に感謝 黒木華

 最優秀助演女優賞は「母と暮せば」の黒木華(25)。黒木は昨年も同じ山田洋次監督の「小さいおうち」で同賞を受賞しており、2年連続。「山田監督に感謝してもしきれない。これからも地道に精進したい」と笑顔。

◆「心臓出てきそう」安藤サクラ

 最優秀主演女優賞は「百円の恋」の安藤サクラ(30)が受賞。徹底的な肉体改造でボクサー役を熱演した安藤は、名前を呼ばれステージに上がると「ああ、どうしよう。驚いてます」。「ビックリして、ジワジワ心臓が出てきちゃいそうな感じ。やった!」と声を弾ませた。

◆花粉症助かった!? 新人俳優賞・藤野涼子

 新人俳優賞は広瀬すず(17)ら8人が受賞。初主演作「ソロモンの偽証」で受賞した藤野涼子(16)は、感激のあまり大粒の涙。懐から取り出したティッシュで涙をふき、司会の宮沢りえ(42)から「準備がいいですね」と感心されると、「花粉症なんで…」と告白し、笑わせた。

 

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