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琵琶湖の深呼吸やっと確認 全循環、07年以来の遅さ

京都新聞 3月14日(月)23時10分配信

 滋賀県は14日、琵琶湖で表層の水と湖底の水が完全に混ざり合う「全循環」を確認したと発表した。深い湖底まで酸素が行き届く年に一度の貴重な現象で、例年1~2月に確認できていたが、今年は暖冬の影響で遅れていた。
 この日、琵琶湖環境科学研究センター(大津市)が、高島市今津沖の「第一湖盆」と呼ばれる北湖の最も深い一帯を調査。水深約90メートルの2地点で、湖底付近の溶存酸素濃度が湖水1リットルあたり10・1~10・3ミリグラムを記録し、表層の濃度とほぼ同じ値となったことから判断した。
 全循環の大幅な遅れは2007年以来。同年の秋から冬にかけて同湖盆の湖底が低酸素化し、イサザやスジエビの大量死が見つかっている。同センター環境監視部門の田中明夫部門長は「台風なども湖中に大きな影響を与えるので、全循環の遅れと低酸素化の関係は明らかになっていないが、今後も継続して調べたい」と話した。

最終更新:3月14日(月)23時10分

京都新聞

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