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 試合前の「円陣」にノック。プロ野球巨人で、新たな現金のやりとりが明らかになった。元選手は、日常的に選手間で金銭のやりとりがあったと証言する。球団は「験担ぎ」や「モチベーションの維持」の意味合いを強調するが、ファンからは巨人への厳しい対応を求める声も上がった。

 チームは開幕ダッシュに失敗し、シーズン序盤は下位に低迷した。そこで自然発生的に始まったのが「ご祝儀制度」だ――。2012年5月ごろから始まった選手間での試合を対象とした金銭のやりとりについて、森田清司総務本部長は14日、報道陣にそう説明した。

 1軍登録された28人(投手12人前後、野手16人前後)が毎試合、投手と野手の「円陣」でそれぞれ1人ずつ「声出し役」を決め、勝てば1人5千円をその選手に支払う。勝てば約6万~8万円を手にすることもあったが、負ければ逆に、声出し役が1人につき1千円、計1万2千円~1万6千円を払う仕組みだったという。