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日本シバの遺伝情報すべて解読 宮崎大など
3月15日 4時30分

日本シバの遺伝情報すべて解読 宮崎大など
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ゴルフ場などのスポーツ施設や日本庭園などで広く使われている「日本シバ」の遺伝情報をすべて解読することに世界で初めて成功したと、宮崎大学などの研究グループが発表しました。冬でも枯れない寒さに強い日本シバの開発に役立つとしています。
「日本シバ」は国内で45品種が登録され、ゴルフ場などのスポーツ施設のほか日本庭園や学校の運動場などでも広く使われています。暑さに強く夏には青々としているのが特徴ですが、寒さに弱いため冬場には枯れてしまいます。
「日本シバ」について、宮崎大学と千葉県にあるかずさDNA研究所などの研究グループは、去年3月からゲノムと呼ばれる遺伝情報の解読を進め、3億3400万対に上る塩基配列をすべて解読したと発表しました。グループによりますと、日本シバのゲノムには遺伝子がおよそ6万個あり、植物としての特徴を決めているとみられるということです。
グループでは、今後遺伝子一つ一つの働きを明らかにし、寒さに強いシバの開発のほか、シバと同じイネ科のコムギやイネでも暑さや寒さに強い品種の開発につなげたいとしています。宮崎大学農学部の明石良教授は「現在新しい品種を作るには品種改良を繰り返し、最低5年はかかっているが、研究成果を活用すれば少なくとも3年は短縮できる。低温や高温に強いなど付加価値の高い植物を市場に提供できるようにしたい」と話しています。

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