硫黄島に緊急着陸したチェジュ航空機 韓国に戻り運航再開

【ソウル聯合ニュース】エンジンの不調により4日、硫黄島(東京都小笠原村)に緊急着陸した韓国の格安航空会社(LCC)、チェジュ航空7C3402便(ボーイング737―800型機)が11日に仁川空港に戻り、同日午前から乗客輸送を再開していたことが分かった。チェジュ航空と国土交通部が14日、明らかにした。

 同機は4日午前10時12分に仁川を出発しサイパンに向けて飛行中にエンジンで振動が発生。同日午後2時10分に最も近い硫黄島航空基地に緊急着陸した。乗客約120人はチェジュ航空が同日夕方に送った代替機に乗り換えサイパンへ向かった。

 海上自衛隊が管理する同基地では民間機の整備ができず、チェジュ航空は貨物機を借り、10日に交換するエンジンと整備士を硫黄島に送った。エンジン交換後、11日に大阪を経由し、燃料補給後に仁川空港に戻ったという。

 国土交通部は同機が戻り次第、すぐに故障発生時に操縦していた操縦士から聞き取り調査を行い、関連資料を分析するなどエンジンの振動が発生した原因の調査に着手した。

チェジュ航空が所有する22機の旅客機のうち、1機が硫黄島に留まっていたため、同社の国際線の運航には遅延が生じた。

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