「交際断られ…殺すつもりで刺した」
福岡市西区姪の浜の路上で2月27日夜、北川ひかるさん(19)が殺害された事件で、福岡県警は14日、殺人容疑で逮捕した同じ予備校に通う少年(19)が「北川さんに申し訳ない」と供述していることを明らかにした。取り調べ中に涙を流すこともあり、少年は「交際を断られたことなどを恨んでいた。殺すつもりで刺した」と説明しているという。
さらに、県警は少年が昨年夏ごろ以降、凶器とみられる、おの1本、ナイフ2本を2回に分けてインターネットで購入したことも明らかにした。
事件当日は昼過ぎから北川さんと少年ら予備校の友人計6人(うち女性は2人)で福岡市中央区天神の焼き肉店で飲食し、その後カラオケ店で遊んだ。
北川さん宅の最寄り駅である福岡市地下鉄姪浜駅の防犯カメラには同日、少年が北川さんより前に到着する様子が映っていた。県警はカラオケ店で北川さんと別れた少年が、先回りして待ち伏せし、その後、駅から北川さんをつけて路上で襲ったとみている。【平川昌範】