英語は、高校の科目の中で、就職でも重視され、また、仕事でも使い、研究にも不可欠です。

一方で、英語は、学問的素養や頭の良さとの相関関係は低いです。アメリカの中学生より英語できない人が多数派でしょう。

だから、国立大学の入試では、一般に、英語の配点が極端に高くならないようにされています。

かつて、あまり学問的素養と関係の薄い英語について、無理矢理学問的素養を測ろうと、大学側が入試問題で工夫をしてきました(例:英語の文章を日本語で要約)。

この工夫に受験生が対応しようとして、どんどんコミュニケーションツールとしての英語からかけ離れるようになってしまいました。

方向性として、下記の措置をセットで行うことが考えられます。

(1)大学側は、入試英語で学問的素養を測ろうとするのを潔く諦める(TOEFLを簡単にしたような試験にする)。

※学問的素養を測ろうと工夫すると、どうしても英語教育が歪む。

(2)学問的素養と関係の薄い英語の配点は、現状より下げる。