非常に居心地が悪くて吐きそうになっていた。
運動神経が悪く、醜い容姿と相まって皆からバカにされた高校時代の体育の授業を思い出したくらいだ。
容姿がキモい自分と1日限定で地方の支社から来た容姿がマトモなバイトの男で明らかに態度を変える女が居たこと。
外部の人間との接触が多くキモい自分が何か嫌がられているであろうと感じてずっと恐怖だったこと。
会社でバイトをしないと仕送りを減らすとまで父は言い始めたので、どうにもならない気持ちになっていた。
自分は仕方がないので、「顔がキモくて、この部署は辛い」と言った。
結論としては、以前に世話になった比較的居やすい部署で働くことになった。
「仕事ができれば良い」と
「男女平等社会が推進された結果、容姿がキモい人間は男女関係なく辛い思いをしやすい状態になった」とか言っても仕方がないから黙っていた。
肌がニキビ跡でボコボコな自分は気持ち悪い扱いされたのは、絶対にそうだ。
以前、持病の薬を服用していた時は副作用でもっと酷い容姿だったが今よりも扱いが酷かったのは明らかだ。
それは街でも、学校でも。
子持ちの女に明らかに優しい態度を取ろうとする人間が多いと保育園騒動でわかった。
これは結局、現代の容姿選別で勝ち抜いた人間の嘆きだからだろう。
とりあえず、自分は居やすい部署で働くことになったので持病で出来るかわからないニキビ跡だらけの皮膚や小さな目の工事代を貯める。