劇団員女性殺害 事件直前に見かけ後をついていった

3月14日 17時57分

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去年、東京・中野区のマンションで、劇団員の２５歳の女性が殺害された事件で、逮捕された男が調べに対し殺害を認めたうえで、事件直前に女性を見かけて後をついていったという趣旨の供述をしていることが警視庁への取材で分かりました。
警視庁は偶然見かけた女性を狙ったとみて事件のいきさつを調べています。

去年８月、東京・中野区のマンションで劇団員の加賀谷理沙さん（当時２５）が、首を絞められて殺害されているのが見つかり、警視庁は、当時、近くに住んでいた福島県矢吹町の戸倉高広容疑者（３７）を殺人の疑いで逮捕しました。
警視庁によりますと調べに対し、戸倉容疑者は当初、「全く知らない」などと容疑を否認していましたが、その後の調べに対し「私が殺しました。責任を取ります」と殺害を認める供述をしているということです。
さらに、事件のきっかけについて、直前に加賀谷さんを見かけて後をついていったという趣旨の供述をしていることが警視庁への取材で分かりました。これまでの調べで、事件前、戸倉容疑者が現場周辺の防犯カメラに写っていたことが分かっていますが、警視庁が詳しく調べた結果、写っていたのは事件前日の日中で黒いＴシャツと帽子などを身につけて歩いていたということです。この時間帯には、ほかにも周辺の複数の防犯カメラに写っていたことが確認されているということです。
一方、加賀谷さんの携帯電話に戸倉容疑者の番号などは登録されておらず、２人に面識はなかったとみられています。警視庁は戸倉容疑者が、現場周辺で偶然見かけた加賀谷さんを狙ったとみて事件のいきさつや当時の状況を調べています。