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関西電力 高浜原発の運転停止の仮処分に異議申し立て3月14日 16時51分
福井県にある高浜原子力発電所の3号機と4号機について大津地方裁判所が運転停止を命じる仮処分の決定を出したことに対し関西電力は、「極めて遺憾であり、到底承服できない」として、14日異議を申し立てました。
福井県高浜町にある高浜原発の再稼働に反対する滋賀県内の住民29人が申し立てた仮処分について、今月9日大津地方裁判所は、「事故対策などに危惧すべき点があり、住民の生命や財産が脅かされるおそれが高いのに、関西電力は安全性の確保について説明を尽くしていない」として、3号機と4号機の運転の停止を命じる仮処分の決定を出しました。決定について関西電力は「当社の主張や立証を客観的に検討して判断したとは考えられない不当な決定だ。極めて遺憾であり、到底承服できない」として、14日、大津地裁に異議を申し立てました。
また、仮処分の決定はすでに効力が生じていることから、効力の停止を求める申し立ても行いました。
関西電力は大阪市で記者会見し「早期に仮処分の命令を取り消していただくよう、高浜原発の3号機と4号機の安全性の主張と立証に全力を尽くしていく」と述べました。
関西電力は大津地裁の決定の翌日高浜原発3号機の運転を停止していて、裁判所の今後の手続きで決定が覆らなければ、トラブルの影響で運転を停止している4号機と合わせて、原子炉が停止した状態が続くことになります。
また、仮処分の決定はすでに効力が生じていることから、効力の停止を求める申し立ても行いました。
関西電力は大阪市で記者会見し「早期に仮処分の命令を取り消していただくよう、高浜原発の3号機と4号機の安全性の主張と立証に全力を尽くしていく」と述べました。
関西電力は大津地裁の決定の翌日高浜原発3号機の運転を停止していて、裁判所の今後の手続きで決定が覆らなければ、トラブルの影響で運転を停止している4号機と合わせて、原子炉が停止した状態が続くことになります。
住民側「仮処分 真摯(しんし)に受け止めてほしかった」
仮処分を申し立てた住民の代表で、滋賀県長浜市に住む辻義則さん(69)は、「認められている手続きなのでやっぱりかという思いだ。仮処分の決定以降、全国各地から喜びの声が届いてきたが、関西電力には、こうした声や決定の中で求められた裁判所からの注文も含めて真摯(しんし)に受け止めてほしかった。これからの審理の中では、関電の説明に対して引き続き住民の気持ちをぶつけたい」と話しています。
住民側の弁護団長の井戸謙一弁護士は、「関西電力には仮処分の趣旨を真摯(しんし)に受け止めて原発の在り方を考えてもらいたかったが、それをしないで異議を申し立てたことは残念でならない。裁判所にはこれからも公平な判断をして頂きたい」と話しています。
住民側の弁護団長の井戸謙一弁護士は、「関西電力には仮処分の趣旨を真摯(しんし)に受け止めて原発の在り方を考えてもらいたかったが、それをしないで異議を申し立てたことは残念でならない。裁判所にはこれからも公平な判断をして頂きたい」と話しています。
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