4選手による野球賭博が発覚したプロ野球巨人で、選手たちが自軍の公式戦の勝敗に絡んで現金をやり取りしていたことが14日、分かった。選手が試合ごとに1人5千円ずつ出し合い、試合で巨人が勝つと、試合前の円陣で「頑張ろう」などと発声役を務めた選手が現金を総取りしていたという。
巨人の森田清司総務本部長が同日、報道陣に対応し、「昨年10月の日本野球機構(NPB)調査委員会の調査では野球協約違反に当たらないと位置づけられた」と説明した。NPB調査委の大鶴基成委員長も調査の過程で把握していたことを明らかにした。
1人5千円を出し合う仕組みで、森田総務本部長は「自然発生的にご祝儀を、運を呼び込んだ声出し役に出すことになった」と説明。「士気を高めるためにやっていたことで(協約で禁じられている)敗退行為とは正反対」と話した。
巨人では昨秋、笠原将生元投手(25)=契約解除=ら3人が野球賭博に関与していたことが発覚。今月8日には高木京介投手(26)の関与も明らかになった。NPBは笠原元投手ら3人を無期失格処分にし、高木投手についても調査委を通じて調査を始めている。
