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首相 待機児童の解消に向けて万全期す
3月14日 12時03分

首相 待機児童の解消に向けて万全期す
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安倍総理大臣は、参議院予算委員会の集中審議で、子育て支援を巡る政府の取り組みに関連して、「子どもを産み、育てる環境を、もっと温かいものにしていかなければならない」と述べ、待機児童の解消に向けて万全を期す考えを強調しました。
自民党の藤井前文部科学副大臣は、子どもが保育園に入れなかった不満を匿名で書き込んだブログに関連して、「『保育園を利用できず、仕事や子育てをどうすればいいんだ』という多くの声を聞く。一億総活躍社会における子育て支援を進めるうえで最重要課題ではないか」と質問しました。
これに対し安倍総理大臣は「厚生労働大臣に届けられた署名やコメントは私も拝見したが、なかなか保育所に預けることができないという切実な思いが伝わってきた。少子化社会を克服していくためには、子どもを産み、育てる若い家族を取り巻く環境を、もっと温かく、配慮に満ちたものにしていかなければならない」と述べました。そのうえで安倍総理大臣は、「保育の受け皿の整備を上回るペースで保育所への申し込みが増えていることから、今後とも仕事と子育てが両立できるよう、働く方々の気持ちを受け止めながら、待機児童ゼロに向けて万全を期していきたい」と述べました。
また安倍総理大臣は、「保育士の給与引き上げや、奨学金の免除制度を設けるべきではないか」と問われたのに対し、「保育士の平均給与が、一般に比べて低いのは事実で、人事院勧告に従って引き上げた。また、保育士の専門学校や短大に行く人に、月5万円を給付し、継続的に保育士を続ける場合は返還を免除するようにしておりさまざまな人の事情等に柔軟に対応していきたい」と述べました。

憲法改正「国民的議論と理解を」

一方、安倍総理大臣は憲法改正を巡って、「憲法は国民の未来、理想の姿を語るものでもあり、21世紀の日本の理想の姿を私たち自身の手で描いていく精神こそ、日本の未来を切り開いていくことにつながっていく。今後とも新しい時代にふさわしい憲法の在り方について国民的な議論と理解が深まるよう努めていきたい」と述べました。

国連委の皇室典範巡る記述「適当ではない」

このほか安倍総理大臣は、女性差別の撤廃を目指す国連の委員会の最終見解を巡り、皇室典範の見直しを求める記述が案の段階では盛り込まれたことに対し、「そもそもわが国の皇位継承の在り方は、女子に対する差別を目的とすることでないことは明らかであり、委員会が皇室典範について取り上げることは、全く適当ではない。今回のような事案が二度と発生しないよう、国連および各種委員会に対し、あらゆる機会をとらえて働きかけていきたい」と述べました。

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