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【首都スポ】

関東選抜A 3失点でV逸 悪夢の11分間

2016年3月7日 紙面から

関西選抜に敗れ準優勝に終わり、肩を落とす関東選抜Aイレブン=KIRISHIMAヤマザクラ宮崎県総合運動公園で(七森祐也撮影)

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◇デンソーカップチャレンジ 関西選抜3−1関東選抜A

 大学サッカーの選抜チーム同士による対抗戦、第30回デンソーカップチャレンジは6日、KIRISHIMAヤマザクラ宮崎県総合運動公園内の各会場で決勝と順位決定戦を行い、関東選抜Aは1−3で関西選抜に敗れて準優勝に終わった。前半29分の失点で崩れ、前半のうちに2点を追加された。関西選抜のFW出岡大輝(関学大3年・G大阪ユース)がハットトリックを記録し、最優秀選手に選ばれた。全日本選抜と関東選抜Bによる5・6位決定戦は2点を先行された全日本選抜が3−2で逆転勝ちした。

 アクシデントが関東選抜Aの行く手を阻んだ。

 前半の途中でMF塚川孝輝(流通経大3年・広島観音)が左すねを強く打撲した。チームのキーマンであるボランチはピッチの外で治療を受けたが、10人対11人で戦っていたその間の同29分に先制点を許してしまった。

 結局、塚川はゲームに戻れず、無念の負傷交代となった。試合後、「それまでは関東ペースで進んでいただけに、僕がケガをして抜けて、そこで点を取られて負けたのはもったいなかったです」と、左足を引きずりながら唇をかみしめた。

 アンラッキーなゴールにより、試合展開はがらりと変わった。同34分に迎えた決定機をMF古橋匡梧(中大3年・興国)が逸したのも痛かった。

 GKと1対1になったものの、ボールを浮かせようとしたシュートはイメージ通りに蹴ることができずにゴールの左に外れた。古橋は、「余裕がありすぎて、ちょっと考えてしまいました。自分の技術が足りなかったということ。悔しいです」とうなだれた。

 流れを再度引き寄せる機会を逃したのが尾を引いたのか、チームは同36分、同39分と立て続けに失点を喫した。主将のGK服部一輝(明大3年・札幌大谷)は、「1点目を取られた後、(チーム全体として)消極的なプレーが増えました。その流れを断ち切れずに3点も取られたのはキャプテンである僕の責任です」と“魔の時間帯”を振り返り、肩を落とした。

 2007年大会以来遠ざかっている戴冠を果たすことはできず、覇権奪還は持ち越しとなった。 (関孝伸)

    ◇

 首都圏のアスリートを全力で応援する「首都スポ」面がトーチュウに誕生。連日、最終面で展開中

 

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