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【首都スポ】

関東一は東邦と センバツ組み合わせ抽選

2016年3月12日 紙面から

対戦が決まり健闘を誓う東邦・藤嶋健人主将(左)と関東第一・村瀬佑斗主将=大阪市北区で(佐伯友章撮影)

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 悲願の初優勝へ初戦は注目右腕を攻略だ−。第88回センバツ高校野球大会(20日から12日間・甲子園)の組み合わせ抽選会が11日、大阪市北区で行われ、昨秋東京王者の関東第一(東京)は初戦となる大会第3日第2試合で、ドラフト候補の藤嶋健人投手(3年)を擁する東邦(愛知)との対戦が決まった。昨夏、オコエ(現楽天)を中心にベスト4まで進んだ先輩超えを狙う。今春のセンバツには関東・東京から6校が出場、2013年の浦和学院(埼玉)以来の優勝を目指す。

 大会屈指の好投手との対戦を引き当てた関東第一の村瀬佑斗主将(3年)は「日程的には狙い通りに引けましたが、相手が東邦とは…」と照れ笑い。東邦のエース藤嶋は投げるだけでなく昨秋の神宮大会で2本塁打。米沢貴光監督(40)も「この世代のトップレベルの投手。簡単には打てないし、神宮の本塁打も見た。嫌な印象しかない」と言ったが、簡単に負けるつもりはない。

 オコエらの活躍で4強入りした昨夏の甲子園でベンチ入りしていたのは控えだった2人だけ。まさしくゼロからスタートした新チームは、スター選手もいないが、粘り強く戦ってきた。秋の東京都大会の決勝は、3度目の甲子園を狙った二松学舎大付の好左腕・大江を終盤につかまえた。次のターゲットは藤嶋。「打てるチームではないが、走るとか細かいスキをつくとかで、少ないヒットで点を取っていく」と村瀬主将は話した。

 守りと走塁には自信がある。この冬は、キャッチャーがボールをはじくのを見てスタートを切る練習を繰り返すなどし、先の塁を狙うための瞬時の判断力も磨いた。米沢監督が挙げる藤嶋攻略のキーマンは、左打者の宮本、米田。特にチー厶トップの俊足で、オコエの後継センターの宮本の出塁率が上がれば、得点力も増す。投手陣は、右の河合、左の佐藤奨に加え、外野手兼任の竹井、強気の2年生右腕・小川を総動員して、東邦打線を抑えにいく。

 チームは、春夏の甲子園に10度出場し、最高成績は1987年春の準優勝。その後、低迷した時期もあったが、ここ数年は力をつけ、甲子園の初戦は春夏合わせて5連勝中。打撃ケージ2台をチームにプレゼントしてくれたオコエ先輩に応えるためにも、強敵を倒して初優勝への弾みをつけたい。 (小原栄二)

 <関東一メモ> 関東第一が春夏の甲子園で愛知県勢と顔を合わせるのは、昨夏の3回戦・中京大中京戦に続いて2度目。昨夏は、エース上野(現駒大)に苦しみながらも1−0でサヨナラ勝ち。ここまで甲子園30試合で19勝。愛知県勢に連勝となれば区切りの20勝にもなる。

 

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