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【大相撲】

幕内力士がサイコロ賭博? 外部理事へ匿名の手紙

2016年3月12日 紙面から

 巨人の野球賭博問題が大騒動となっている中、角界では仲間内での賭け事をめぐる問題が浮上した。日本相撲協会の外部理事、宗像紀夫危機管理委員長(元東京地検特捜部長)が11日、大阪市内のホテルで開かれた理事会で、数人の幕内力士がサイコロ賭博をしていたという匿名の手紙を1月に受け取り、危機管理委員会で協議したことを報告。手紙の信ぴょう性はともかく、早急に調査するという。この日は春場所の取組編成会議が開かれ、2日目までの取組が決まったが、場所直前の角界に衝撃が走った。

 宗像理事によると、現役力士が賭博をしているという匿名の手紙が1月、相撲協会を通じて危機管理委員長である同理事に届いた。それを受けて「(2月の)危機管理委員会で協議した」という。

 手紙には、サイコロ賭博で数人の幕内力士の名前が出ていたという。同理事は、「書いていることが本当かどうか分からん。(情報源を)特定するのは難しい。軽い金額を賭けていたら賭博性はない」と信ぴょう性に疑問を抱きながらも、「もみ消したと言われないようキチッと調査する。協会として詰めて、キチッとした対応をする」と話した。

 大相撲では2010年に反社会的勢力を胴元とした野球賭博問題が発覚し、現役大関だった琴光喜や当時の大嶽親方(元関脇貴闘力)が解雇処分を受けた。

 最近ではプロ野球界の野球賭博が問題となっているさなかであり、八角理事長(元横綱北勝海)は「勉強会をやらなきゃダメ」とくぎを刺した。1日の力士会では、会長の白鵬が巡業中に賭け事と疑われるような行為はしないようにと呼びかけていたが、今回の件を踏まえてのことと思われる。

 名前が出ていた数人の幕内力士には、すでに調査が入っているとみられるが、春場所には出場する。

 13日には琴奨菊が綱とりをかける春場所初日を迎える。宗像理事は「間もなく。そんなにかからない」と早期決着を目指している。

 

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