トップ > 中日スポーツ > プロ野球 > 紙面から一覧 > 記事

ここから本文

【プロ野球】

巨人の三塁定位置争い激化 ベテラン村田と2年目岡本が火花

2016年3月14日 紙面から

西武−巨人 7回、右前に2点打を放つ巨人・村田=西武プリンスドームで

写真

◇巨人3−2西武

 巨人は三塁の定位置を狙う岡本が5回に適時二塁打を放ちアピールした。高木勇は6イニング1失点。西武はエース岸が100球以上を投げ込み、7イニング3失点と順調な仕上がりを見せた。開幕先発が濃厚な外崎は本塁打と二塁打をマークした。

 貧打解消のかすかな光明か。5回1死。巨人・岡本の打球が左翼線に弾んだ。岸のカーブに対応した二塁打。25イニングぶりの得点をもたらした、49イニングぶりの適時打だった。

 「絶対に打たないと、とかではなく、とにかく走者を進めようと考えていた」。気負いはなく、全打席でストライクを振っていく積極的なスタイルが結果に結びついた。そんな岡本を追うのが村田。7回2死満塁で代打で出場したベテランは、外角低めの直球をたたいて右前へ。その一振りが勝負を決める2点打となった。

 「力が抜けて、うまくバットが出た。集中して野球をやっている。いつ使ってもらってもいいように準備をしたい」

 三塁を争う2人がどちらも打った。起用法を決める高橋監督は「いろいろ考えています」の一言。オープン戦が始まってから先発は岡本の方が多かったが、打撃不振に陥った。

 「守備に自信はないけど出るからにはできることをしっかりやる。1軍スタメンをアピールするためにしがみついている。まずは1軍に」

 だからこそ連日の安打に手応えを感じる。一方の村田は世代交代を押しとどめようと、静かに闘志を燃やす。

 「行けと言われたところで仕事しないとね。後からいっても仕事ができるところはある。まだ諦めてない。和真も上がってきてるけど、まだ諦めない」

 長嶋茂雄、原辰徳…。巨人の栄光と伝統を知るホットコーナーの主は、どちらに決まるのか。 (園田佳子)

 

この記事を印刷する

PR情報

閉じる
中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日スポーツ購読案内 東京中日スポーツ購読案内 中日スポーツ購読案内 東京中日スポーツ購読案内 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ