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【プロ野球】

先発・藤川5イニング55球ノーヒット フライアウト11個

2016年3月14日 紙面から

阪神−日本ハム 5回表、日本ハム・レアードの打球を処理したヘイグ(右)を笑顔で迎える藤川=甲子園球場で(田中太一撮影)

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◇阪神4−0日本ハム

 阪神の藤川が5イニングを投げ安打を許さなかった。変化球を多めに織り交ぜ、小気味よく打たせて取った。打線ではヘイグ、北條が2安打をマーク。日本ハムの有原は制球が安定せず、6回に4失点と踏ん張れなかった。

 打球は次々と甲子園の空を舞った。そのたびに阪神の藤川は打球方向へ指を突き上げる。5イニングを無安打。15個のうち、実に11個がフライアウトだった。この割合がもつ意味を、香田投手コーチが分析する。

 「球児の球質からすると、フライアウトの方がいい」。ボールに藤川特有のスピンが利いてきた証しだ。唯一出した四球の走者も、レアードをシュートで遊ゴロ併殺打。打たせたいところに打たせる絶品の投球術で、わずか55球で降板した。

 「(飛球は)たまたまだと思います。(球数は)こういう日もあるだろうし球数が必要な日もあるだろうし。今は相手のチームにもデータがない状況でやっているので、できるだけキャッチャーと野手のバランスを見ながらやっていきたいと思います」

 淡々と話した藤川だが、甲子園のファンは大谷との初対決にも喜んだ。「いい選手だと思います。ピッチャーとしても素晴らしい。いろんな可能性を持った選手なので、これからが楽しみですね」と、藤川自身も二刀流にエールを送った。

 「真っすぐで差し込んでいる印象があった。思ったより最後でピュッときている」

 金本監督も大満足の先発仕様。4イニング無失点だった6日の巨人戦からイニング数を伸ばし、体力面に問題がないことを証明した。次回は20日・オリックス戦(京セラドーム)に登板予定で、これが開幕までの最終調整の場となる。万全の投球で締めくくり「3・27」中日戦で新生・藤川が開幕を迎える。 (杉原史恭)

 

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