蹴球探訪
手倉森監督 リオへの道はベンゲル流
来年1月五輪アジア最終予選
(10月7日)
【サッカー】興梠2発 浦和ホーム初勝利 ハリルの前で宿題やり遂げた2016年3月13日 紙面から
◇第1S第3節 浦和2−0福岡日本代表候補の浦和FW興梠慎三(29)が、日本代表のバヒド・ハリルホジッチ監督(63)の御前試合で2得点と爆発した。今月7〜9日の日本代表候補合宿で指揮官から「次の試合で絶対に点を取れ」と厳命され、見事に課題を遂行。宿題をやり遂げた“生徒”は柔らかい表情を浮かべた。 ハリル監督の教えを、興梠が忠実に実践して見せた。「代表合宿で(ペナルティーエリアの)中に入っていけと言われていた」。前半18分にMF関根の左クロスをニアで待ち受け、右足でプッシュ。軽やかにネットを揺らした。後半6分にはMF梅崎の左クロスをワントラップから左足で押し込む。2得点ともエリア内での駆け引きに勝った。 興梠は感慨深げに言う。「(ゴール前の)準備って大事だなと思った」。J1通算88得点のストライカーでも基本、原点の大切さをかみしめた。ハリル監督は「きょうは興梠が2得点してうれしい」とほおを緩ませた。期待に応えた生徒は「2桁は絶対に取りたいし、(残り12点に迫った)通算100点は行きたい」と今季14点を最低限のノルマとした。 5年前は鹿島に所属し、自身も東日本大震災の被災者となった。当時は自宅周辺も水浸しになったという。だからこそ、「そういう意味でもゴールが取れて良かった。(被災地に)少しでも感動を与えられていたらうれしい」と喜んだ。次は日の丸を背負って−。指揮官の目前でプレゼンテーションに成功し、さらなる活躍を誓った。 (占部哲也) PR情報
|