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 兵庫県芦屋市内の住宅で女性が刺され死亡した事件で、芦屋署は13日、この女性は殺人未遂容疑で現行犯逮捕した少年(15)の母親(52)と確認した、と発表した。少年は同署の調べに対し、事件のあった12日夜、「学校の成績や生活態度をめぐって母親と口論になった」と話しているという。

 芦屋署は14日、少年の容疑を殺人に切り替えて送検し、母親の遺体を司法解剖して死因を調べる。

 同署によると、12日午後7時5分ごろ、「母親を刺した」という少年とみられる声の110番通報があり、署員が事件現場の3階建て住宅に駆けつけた。

 母親は通報直前に刺されたとみられ、室内の階段の踊り場に倒れていた。首に2カ所の刺し傷があり、後頭部からも出血していた。

 少年は両親との3人家族とみられ、父親は仕事で家を空けることが多かったという。事件当時は住宅内に母親と2人だけだった。署員の取り調べには落ち着いた様子で応じ、「神戸市内の私立学校に通っている」と説明しているという。

 現場は閑静な住宅地。少年を知る近所の女性は「小さな頃からお母さんと一緒に出かける姿をバス停でよく見かけた。おとなしくて優しそうな子だったのに」と驚いていた。