昨日、友人と「かっぱ寿司」に行った。
かっぱかっぱかっぱのマークのかっぱ寿司ね。
そしたら回っている寿司には目もくれずに、注文用の端末とにらめっこし始めた。
団子「とりあえず回ってる寿司食べれば?」
友人「俺は握りたての寿司を食べたいの」
まあ、気持ちはわからないでもない。
私も回転寿司屋に来てわざわざ注文することもある。
確かにかっぱ寿司は長いこと取られなかったために、ネタもシャリがかぴかぴに乾燥したかぴかっぴ寿司が回っている。
そういう寿司を引いたらがっかりだ。
本来、回転寿司屋の注文はほしいネタが回ってこない使うものなのだろうが、このようにハズレを引かないために使われることが一般的となっている。
他の席を見渡していても、結構注文用の端末を使っている。
結局、多くの種類のネタが回っていたにも関わらず、友人は10種類くらいの寿司を注文した。
一方の私は回っている値段相応の寿司をむしゃむしゃ食べながら考えていた。
回転寿司屋の注文システムってかなり非効率じゃないだろうか。
と思ってその場で調べてみたら、やっぱり非効率で業績ダウンの原因に挙げられていた。
それも3年前の記事だ。
近年、かっぱ寿司に限らず回転寿司業界では、「回っている寿司」を取るよりも、店側に直接注文する客が増えている。「好きなネタが回っていない」「鮮度の高いネタを食べたい」といった理由からで、マルハニチロホールディングスが3月発表した調査では、「回転優先派」の21.4%に対し、「注文優先派」が61.1%と3倍近い大差をつけた。
~中略~
ところが新幹線レーンは1度に1組の客にしか商品を届けることができないため、注文が集中するとたちまち「渋滞」するという難点が。これが「新幹線推し」で顕在化してしまった。対策として同社では従来の回転レーンの充実を目指したが、こちらにも廃棄数の増加という問題があり、こうした課題の解決が遅れたことが、売り上げの低迷につながった。
そりゃあ、かぴかっぴ寿司か握りたて寿司のどちらが良いか選べるなら後者を選ぶよね。
しかし、それだったら寿司を回す必要なんて全く無いんじゃね?
回っている寿司よりも注文された寿司の方が食べられるなら電気代もかかるし廃棄も増えるし、店側にとって全く特がない。
そのうち回転寿司が回らなくなるのではないだろうか。
ん?回らないのに回転寿司…つまりどういうことだ!?
って思ったら、カッパ・クリエイトホールディングスも対応して回らない寿司屋をオープンしていた。
『かっぱ寿司』は一部の店舗で回転式をやめ、レーンでの提供に特化しています。『鮨ノ場』では、さらにスピード化と効率化が図られているらしく、より快適でリッチに寿司を楽しめます。
鮨ノ場のレーンがどんなふうになっているのか、この記事の写真だけではよくわからないのだが、タッチパネルで注文してかっぱ寿司の新幹線レーンみたいなやつで各席まで寿司を運んできてくれるのだろう。
現状の「注文が多いかっぱ寿司」から回転要素を取って、一皿あたりの値段を上げて中級階層をターゲットにした感じだろうか。
そうは言ってもそこまで高く無さそうだし、金額が少し上がっても味が美味しくなるのであれば、一人飯や一人飲み愛好家にとってはありがたい話だ。
田舎に進出してくるのはまだまだ先だろうが、回転レーンが不要なら従来の回転寿司屋ほどの広さも必要ないだろうし都市部ではレーンで運ばれてくるタイプの寿司屋の方が増えていきそうな予感。
はま寿司とかくら寿司の店舗内の様子を見ると回転寿司がそんな簡単になくなるとは思えないけど、回る寿司を取らずに注文する客が多いなら回転寿司である必要はないし、そのうち鮨ノ場みたいなタイプの寿司屋が主流になる日も近いのかなって思った。
おしまい。