砂川事件の再審認めず、東京地裁

「不公平でない」

2016/3/8 13:05

画像 砂川事件の再審請求棄却を「不当」とする垂れ幕を掲げる弁護士(左)と支援者=8日午前、東京地裁前 駐留米軍の合憲性が争点になった1957年の「砂川事件」で有罪判決が確定した静岡市葵区の土屋源太郎さん(81)ら4人の再審請求について、東京地裁は8日、請求を棄却する決定をした。4人は即時抗告する。

 土屋さんらは、当時の裁判は米側に配慮し、公平さを欠いていたと主張していたが、田辺三保子裁判長は「不公平な裁判をする恐れがあったとはいえない」と退けた。

 土屋さんらは東京都砂川町(現立川市)にあった米軍立川基地拡張の反対デモで基地に入り刑事特別法違反罪に問われた。59年の一審東京地裁判決は駐留米軍を憲法9条が禁じた戦力に当たるとして無罪を言い渡した。