女性の婚活で、耳にすることが多いのが「これって高望み?」という問題です。自分では「普通」と思っているのに、なかなか条件に合う男性が見つからない、希望に見合う男性からは振り向かれない…という悩みをお持ちではありませんか?また、自分の条件って高望みだろうか…と心配な方もいると思います。以前と比べて、婚活市場における男女比も変化し、いわゆる女性余りの状況になってきています。
今回は、調査結果を元に、「自分は高望みかどうか」を知るためのチェック方法と解決法についてお話しします。婚活の方法を誤って、袋小路に迷い込んでしまないためにも、ぜひ参考にしてください。
調査結果から見る女性の高望みチェック
筆者が以前、結婚式場の運営と、結婚相談に関わっていた経験から言いますと、女性が結婚相手に望む「普通」と、男性が思う「普通」にはいまや大きな開きがあるようです。そのギャップが「高望み扱いされる女性」の増加につながっているともいえます。ここでは、男性へのアンケート調査と国勢調査の結果から、女性の婚活の高望みラインを分析してみます。
25歳~35歳の結婚適齢期の男性359人を対象に、「女性が婚活で希望する条件はどこからが高望みか?」というアンケート調査を実施しました。その結果を元に、女性の年代別に、「高望み」と男性が思うラインを表にしました。
男性の年収 | 男性の年齢 | ルックス | スタイル | 専業OK | 親と別居OK | |
女性が20代 | 最低500万 | 20~30代前半 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
女性が30代 | 最低400万 | 20代後半~30代前半 | 〇 | 〇 | 〇 | △ |
女性が40代 | 最低500万 | 30代後半~40代前半 | △ | 〇 | 〇 | × |
※25歳~35歳の男性359人を対象 ※調査期間:2016年1月15日~22日
調査結果の注意点
30代女性で、男性の年収高望みラインが400万に落ちて、また40代女性では500万に上がっていますね。これは、
- 年齢的なアドバンテージがある20代女性は、年収500万の男性を求めてもおかしくない
- 40代女性になると、同年代の男性は”ようやく”平均年収で500万円を超えてくる
という違った要因があるようです。いかがでしょうか。これらの調査結果から以下のことが分かります。
女性が望む条件をある程度広く揃える男性は稀少
この調査結果を見てみると、条件ひとつひとつが高望みという訳ではありません。年収500万が高望みなんて!という女性も多いのではないでしょうか。しかし、”男性からの本音”を見てみれば、「女性が望む条件をある程度広く備えた男性」はどれかひとつに特化した男性よりも圧倒的に稀少だということです。
そして、そういったひとつに特化した男性は、女性から見れば結婚相手にふさわしいと思われていないことが多くあります。たとえばお金持ちだけど年齢が上、イケメンだけど年収が低い、といったタイプが挙げられるでしょう。この点が、女性との違いです。女性は美点やスタイル、若さなどの1点特化があればすぐに結婚できることも多いものです。
高望みしがちな女性のタイプ
「そんなに多くは求めていないのに…」という女性ほど、深堀りしてみると多くの条件が飛び出してくるものです。ここでは「高望み女性」に共通する特徴をいくつか挙げてみます。自分に当てはまるところがないか、参考にしてください。
- 昔は自分がモテたと自覚している
- 「あなたは理想が高いから…」と言われたことがある
- 自分はいまでもイケていると思っている
- デート代は男性が出すべきと考えている
- 相手の肩書きを重視する
- 「仕事が忙しい」が口ぐせ
- 仕事なら自信がある
- 自分の両親も仕事で地位がある
前半の項目は、自分がモテたとき、つまり20代の「理想の相手」を望める立場にいたときの条件を、知らずに引きずってしまうことからきています。後半は、ハイステータスな女性だからこそ、男性に普通に求めるギャップが生まれるパターンです。こういった女性は、「年収はあまり気にしない」としながらも「そうね、700~800万くらいあれば」と言ってしまうタイプです。自分のスペックが高いゆえに、男性でも稀少な条件を、普通と思ってしまうのです。
高望み女性でも結婚にたどりつくための方法
ここまで見ていただいて、「自分は高望みかも…」と少しでも思った女性は、それだけで幸せな結婚へ一歩近づいていますので安心してください。結婚へたどりつくための方法をお伝えします。
条件は捨ててもダメ:決して譲れない3つを選択する
高望みチェックの際に、「望ましい幾多の条件を兼ね備えた男性は稀少」とお伝えしました。しかしそれに対して、こだわり・条件のすべてを捨てるべきではありません。挙げ始めたらきりがない条件から、「あなたが最終的に譲れない3つの条件に絞る」ことをしてみましょう。
条件を絞るうえで大切なのは、「あなたは、なぜそれを望んでいるのか」を問いかけてみることです。背が高い男性をあなたが望むのは何故でしょうか。それよりも、あなたが結婚後も働き続けたいと思っているならば、「共働きでいいと言ってくれる」ことが、大切な条件になりえるはずです。
理想の相手ではなく、理想の生活をイメージする
あなたにとって、理想の結婚、とはなんでしょうか。そう問いかけた際に、結婚相手の理想をイメージする方が多いのではないでしょうか。そうではなく、「どんな結婚生活が良いか」をイメージすることが大切です。
あなたは、イケメンやお金持ちの男性であれば、どんな生活でもいいかと言えばそんなことはないはずです。仕事を辞めて家庭に入りたい、という女性であれば、どれだけハイスペックな男性でも、「結婚相手の女性には絶対に働いてほしい」という条件があるならば、あなたの伴侶にはなりえません。そして、婚活ではそのような行き違いが往々にして起こります。
多くは、「あなたが希望する結婚生活」ではなくて、「理想の結婚相手」だけを追い求めることが原因であったりします。結婚生活からイメージすることで、上でお話したような、あなたが本当に大切にしたい条件が見えてきます。
まとめ
いかがでしたか。今回は女性が婚活で高望みをしているかどうかのチェックと、結婚に向けた解決方法についてお伝えしました。
以下に、ポイントをまとめます。
- 女性が求める多くの条件を兼ね備える男性は非常に稀少
- そういった男性を求めると、結果的に高望みになる
- 高望み女性は、本当に譲れない条件を3つに絞るのがおすすめ
- 理想の結婚相手を追いかけると高望みになりがち
- 理想の結婚生活から、譲れない条件を考える
高望みかどうかは、ある1つの条件を分をわきまえずに求めることではなく、むしろあれもこれもと、多くの条件を望むことから来るものだといえるでしょう。その条件を叶えるごく稀少な男性からあなたが選ばれる可能性を求めるよりも、あなたが送りたい結婚生活から、明確に条件を絞ったほうが「このひとならいいかも」という出会いの可能性がぐっとあがります。ぜひ参考にしてください。