ハーメルンの誘拐魔 -
10〜12日。
犬養隼人シリーズ3作目。
三作目だっけ?と思ったけど
「七色の毒」もそうだったのね〜。
すっかり忘れてた。
病院からの帰り道、母親が目を離した隙に
15歳の少女・香苗が消えた。
現場には中世の伝承「ハーメルンの笛吹き男」の絵葉書が残されていた。
警視庁捜査一課の犬養隼人が捜査に乗り出し、
香苗が子宮頚がんワクチン接種の副作用によって記憶障害に陥っていたことが判明する。
数日後、今度は女子高生・亜美が下校途中に行方不明になり、
彼女の携帯電話と共に「笛吹き男」の絵葉書が発見された。
亜美の父親は子宮頚がんワクチン勧奨団体の会長だった。
ワクチンに関わる被害者と加害者家族がそれぞれ行方不明に。
犯人像とその狙いが掴めないなか、
さらに第三の事件が発生。
今度はワクチン被害を国に訴えるために集まった少女5人が、
マイクロバスごと消えてしまったのだ。
その直後、捜査本部に届いた「笛吹き男」からの声明は、
一人10億、合計70億円の身代金の要求だった…。
今回は、2人目の誘拐で真犯人が分かっちゃったなぁ。
だからこそ、先が気になった。
私が思う犯人が真犯人なのかって。
子宮頸がんワクチンのワクチン禍がテーマの今作。
あまり知られていない副反応。
でもニュース番組の特集とかで
何度か副反応に苦しんでいる女の子たちを観たことがある。
それでもそれほど話題にならなかったのには、
こういった背景があったのかぁと納得。
中山さんは、この問題を取り上げたかったのかな?
これだったら、犬養さんたち警察関係者も応援したいけど、
犯人側を応援しちゃう。
身代金の引き渡しが妙に力入っちゃったもんね。
誰もつかまらず、そして製薬会社や
厚生省が過ちを認める・・・ついついそんな結末を期待しちゃった。
もちろん、そんな結末にはならなかったけどね。