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市場が縮む印鑑業界でいち早くオムニチャネル展開

小林大伸堂

2016/03/14
出典:ITコーディネータ協会
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 小林大伸堂は福井県鯖江市に店舗を構える老舗印鑑(印章)店である。代表者は4代目小林照明氏で、将来は5代目となる長男の稔明氏が4年前の2012年から就業している。1893年(明治26年)に鳥居鐵香氏が同県越前市で東京堂という印鑑店を創業。1924年(大正13年)に小林家の初代店主が鳥居氏から事業を引き継いで名称を変更した。パートを含めて10名が勤務しており、印鑑店としては多い方だろう。

 同店の特徴は、実店舗とネットショップを連携させたIT経営を実践していることだ。今なら「オムニチャネル」という概念で説明できるが、2000年に最初のネットショップをオープンしたときから実店舗との連携を少しずつ意識してきた。2008年に実店舗をリニューアルした際は、ネットショップと同じ名称にするなどで、実店舗とネットショップのシナジー効果を本格的に追求している。

 小林大伸堂は現在、四つのネットショップを運営。さらにブログやFacebookといったSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)、YouTubeといった動画サイトを活用するなど、複合的にITを活用して事業を推進している。米国の経営学者、イゴール・アンゾフが提唱した「アンゾフの成長ベクトル」に沿って小林大伸堂のビジネスモデルの変遷を示したのが図1である。

図1●アンゾフの成長ベクトルで示した小林大伸堂のビジネスモデルの変遷
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